cjimportapp(J2EEアプリケーションのインポート)
形式
- アーカイブ形式のアプリケーションをインポートする場合
cjimportapp [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] [-nodelete] -f <EARファイルのパス> [-f <EARファイルのパス>...]
- 展開ディレクトリ形式のアプリケーションとしてインポートする場合(アプリケーションディレクトリ)
cjimportapp [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -a <アプリケーションディレクトリパス>
- 展開ディレクトリ形式のアプリケーションとしてインポートする場合(標準のアプリケーションファイル(拡張子.ear)またはアプリケーションサーバのアプリケーション実行環境情報ファイル(拡張子.zip))
cjimportapp [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] [-nodelete] -f <EARファイルのパス> -d <展開ディレクトリパス>
機能
指定されたJ2EEサーバにJ2EEアプリケーションをインポートします。なお,cosminexus.xmlを含むJ2EEアプリケーションをインポートした場合,cosminexus.xmlもインポートされます。
実行時情報を含んだEARファイルをインポートした場合,インポートしたJ2EEアプリケーションの実行時情報は,エクスポートしたときのJ2EEアプリケーションの実行時情報と同じになります。
引数
- <サーバ名称>
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接続先J2EEサーバ名称を指定します。サーバ名称を省略したときは,ホスト名称がサーバ名称として使用されます。
- -nameserver <プロバイダURL>
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CORBAネーミングサービスへのアクセスプロトコル,CORBAネーミングサービスが稼働しているホスト名,およびそれが使用しているポート番号を次に示す形式で指定します。
<プロトコル名称>::<ホスト名称>:<ポート番号>
指定内容の詳細については,「2.1.2 プロバイダURLについて」を参照してください。
- -nodelete
-
実行時情報を含むEARファイルをインポートする場合,開始処理などに失敗したアプリケーションを削除しないときに指定します。
このオプションを省略した場合,インポート後の開始処理などに失敗するとインポートしたアプリケーションは削除されます。
- -f <EARファイルのパス>
-
インポートするJ2EEアプリケーションを含むEARファイルのパスを指定します。一度に複数のEARファイルの指定もできます。
- -a <アプリケーションディレクトリパス>
-
アプリケーションディレクトリのパスを指定します。
- -d <展開ディレクトリパス>
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アプリケーションを展開するサーバ側のディレクトリのフルパスを指定します。J2EEサーバを起動したユーザに対して展開先ディレクトリの書き込み権限が必要です。
入力例
- アーカイブ形式のアプリケーションをインポートする場合
cjimportapp MyServer -f App1.ear
- アプリケーションディレクトリを展開ディレクトリ形式のアプリケーションとしてインポートする場合
cjimportapp MyServer -a AppDirPath
- 標準のアプリケーションファイル(拡張子.ear)またはアプリケーションサーバのアプリケーション実行環境情報ファイル(拡張子.zip)を展開ディレクトリ形式のアプリケーションとしてインポートする場合
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- Windowsのとき
cjimportapp MyServer -f App1.zip -d C:\extractdir\ApplicationDir
- UNIXのとき
cjimportapp MyServer -f App1.zip -d /extractdir/ApplicationDir
戻り値
- 0:
-
正常終了しました。
- 1:
-
異常終了しました。
- 2:
-
排他エラーによってコマンドを実行できません。
- 3:
-
タイムアウトが発生しました。
- 8:
-
実行時情報エラーが発生しました。
- 9:
-
管理者特権がないため,コマンドが実行できません(Windowsの場合)。
注意事項
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-dオプションを使用して,EARファイルまたはZIPファイルを展開して作成されたアプリケーションディレクトリが,次の条件のどれかと一致する場合,-aオプションでインポートして展開ディレクトリ形式のアプリケーションディレクトリとして使用できません。
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EJB-JARのモジュール名が".jar"で終わっていない。
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WARのモジュール名が".war"で終わっていない。
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モジュールの拡張子を除いた名称が,ほかのモジュールの拡張子を除いた名称と重複している。
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モジュールの拡張子を除いた名称が,EARファイル内のディレクトリ名称と重複している。
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application.xmlの<display-name>タグを設定していない場合,または<display-name>タグに空文字を設定している場合,J2EEアプリケーションの表示名にファイル名またはディレクトリ名が使用されます。なお,ファイル名またはディレクトリ名に汎用文字,半角英数字以外の文字が含まれている場合,その文字はアンダースコア"_"に置き換えられます。
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application.xmlを省略した場合,J2EEアプリケーションの表示名は次のように変換されます。
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EARファイルのときは,ファイル名から拡張子を除いた文字列。ただしピリオド(.)が最初にだけ現れるファイル名の場合,拡張子は除かれません。
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アプリケーションディレクトリのときは,アプリケーションディレクトリ名。
なお,変換された表示名に半角英数文字(0〜9, A〜Z, a〜z),アンダースコア(_)以外の文字の文字がある場合,その文字はアンダースコア(_)に置き換えられます。
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アプリケーションディレクトリを指定して展開ディレクトリ形式のアプリケーションをインポートする場合,インポートするJ2EEアプリケーションにapplication.xmlが存在するときはapplication.xmlの<module>タグで指定したパス名から拡張子を省いた名称がEJB-JARディレクトリ名およびWARディレクトリ名になります。また,インポートするJ2EEアプリケーションにapplication.xmlが存在しないときはEJB-JARディレクトリ名の最後は"_jar",WARディレクトリ名の最後は"_war"になります。
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同じアプリケーション名を持つJ2EEアプリケーションが,インポート先のJ2EEサーバにすでに存在する場合,このコマンドはエラー終了します。
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コマンドの引数にサーバ名称を指定する場合,コマンド名の直後にする必要があります。そのほかの引数は,サーバ名称より後ろ(サーバ名称を省略した場合はコマンド名の後ろ)にあれば順序は任意です。ただし,オプション名と値の順序の入れ替え(例:<プロバイダURL> -nameserver)やオプション名と値を非対応にすること(例:-nameserver <EARファイルのパス> -f <プロバイダURL>)はできません。
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コマンドの引数にサーバ名称を指定する場合,cjsetupコマンドで指定したサーバ名称と大文字・小文字を一致させた文字列を指定する必要があります。
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J2EEアプリケーションのインポート時には,このほかにも注意事項があります。J2EEアプリケーションのインポートについては,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「8.1 J2EEアプリケーションのインポート」を参照してください。
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インポートするアプリケーションのアプリケーション名が255文字より大きい場合はエラーとなります。
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引数に指定したファイルサイズの約3倍のJavaヒープを一時的に使用します。ファイルサイズを3倍にした値がJ2EEサーバのJavaヒープの見積もり値を超える場合は,ファイルサイズの3倍の値をJ2EEサーバのJavaヒープのサイズに指定する必要があります。