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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


付録B データベースと接続中にトラブルが発生したコネクションの特定

データベース関連のトラブルに対処するためには,どのコネクションを使用してデータベースと接続しているかを特定することが重要です。

ここでは,データベース(HiRDBまたはOracle)と接続中にトラブルが発生した場合に,アプリケーションサーバから出力される情報(性能解析トレースやログなど)とデータベースから出力される情報(トレース情報やpdlsコマンドの実行結果,動的パフォーマンスビューの内容など)を使用して,トラブルが発生したコネクションを特定する方法について説明します。

アプリケーションサーバでは,HiRDBおよびOracleとの接続に使用しているコネクションを一意に識別するための接続情報(コネクションID)を性能解析トレースに出力しています。J2EEサーバからデータベースに至るまで,およびデータベースからJ2EEサーバに処理結果が返却されるまでの一連の処理では,関連する構成ソフトウェアのログやトレース情報などにコネクションIDやデータベースサーバで割り振られるコネクト通番などが出力されます。これらの情報を突き合わせて確認することで,トラブルが発生したコネクションを特定できます。

HiRDBを使用する場合,およびOracleを使用する場合のコネクションIDの出力の概要,およびトラブルが発生したコネクションの特定に使用する情報を次に示します。

〈この節の構成〉