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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


付録B.4 Oracleサーバ

Oracleサーバでは,次の方法でOracleサーバのエラー情報,サーバの状態などの情報が出力されます。

〈この項の構成〉

(1) アラートファイル

アラートファイルでは,性能解析トレースのインスタンス名をキーにして,次の情報を確認できます。

アラートファイルは,次の場所に出力されます。

注※ Oracleの初期化パラメタUSER_DUMP_DESTで設定します。USER_DUMP_DESTの詳細については,Oracleのドキュメントを参照してください。

出力されたアラートファイルの中から,性能解析トレースに出力されたインスタンス名とアラートファイル名に含まれるインスタンス名を突き合わせて,目的のアラートファイルを特定してください。

(2) ユーザトレース

ユーザトレースでは,性能解析トレースのインスタンス名,OSプロセスID,セッションID,セッションシリアル番号をキーにして,次の情報を確認できます。

(3) Netサーバトレースファイル

Oracleサーバでは,Netサーバトレースファイルに,実行されたネットワークイベントの詳細が出力されます。Netサーバトレースファイルのファイル名にはサーバのOSプロセスIDが含まれています。

Netサーバトレースファイルは次の場所に出力されます。

注※ Netサーバトレースファイルの出力先は,Oracleのsqlnet.oraファイルで設定します。sqlnet.oraファイルの記述形式を次に示します。なお,sqlnet.oraファイルの詳細については,Oracleのドキュメントを参照してください。

TRACE_LEVEL_CLIENT=16
TRACE_DIRECTORY_CLIENT=<ディレクトリ名>
TRACE_UNIQUE_CLIENT=ON
TRACE_TIMESTAMP_CLIENT=ON

出力されたNetサーバトレースファイルの中から,性能解析トレースのOSプロセスIDとNetサーバトレースファイル名に含まれるOSプロセスID名を突き合わせて,目的のNetサーバトレースファイルを特定してください。

なお,Netサーバトレースファイルの出力内容の詳細については,Oracleのドキュメントを参照してください。

注意事項

Netサーバトレースファイルは,大量のディスク領域を消費するため,システムの性能が低下する場合があります。必要なときにだけNetクライアントトレースを参照してください。

(4) 動的パフォーマンスビュー

動的パフォーマンスビューを調査して,セッションを特定したり,プロセスの詳細についての情報を参照したりできます。動的パフォーマンスビューは,性能解析トレースファイルに出力されるコネクションIDと突き合わせて調査します。

動的パフォーマンスビューと性能解析トレースのコネクションIDの関係を次の表に示します。

表B‒4 動的パフォーマンスビューと性能解析トレースのコネクションIDの関係

項番

動的パフォーマンスビューに表示される項目

性能解析トレースのコネクションIDの項目

1

V$INSTANCE INSTANCE_NAME

インスタンス名

2

V$SESSION SID

セッションID

3

V$SESSION SERIAL#

セッションシリアル番号

4

V$PROCESS SPID

OSプロセスID

動的パフォーマンスビューの詳細については,Oracleのドキュメントを参照してください。