19.5 N:1リカバリシステムの設定(UNIXの場合)
N:1リカバリシステムは,N台の実行系に対して1台の待機系(リカバリ専用サーバ)を用意する構成のシステムです。J2EEサーバを冗長化した構成でグローバルトランザクションを使用する場合に,特定のJ2EEサーバにトラブルが発生したとき,トランザクションを決着するために使用します。このシステムは,運用管理ポータルを使用して構築します。運用管理ポータルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」を参照してください。この節では,N:1リカバリシステムの設定について説明します。
業務は,N台の実行系のアプリケーションサーバで実行します。業務実行中のアプリケーションサーバに障害が発生すると,HAモニタがこれを検知して,リカバリ専用サーバで,障害が発生したアプリケーションサーバの仕掛かり中のトランザクションを決着します。その後,残りの稼働中の実行系のアプリケーションサーバで業務を続行します。
なお,N:1リカバリシステムの運用は,AIXまたはLinuxの場合だけ使用できます。
機能の詳細については,「19.2 N:1リカバリシステムの概要」を参照してください。システム構成については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「3.11.5 リカバリ専用サーバを使用する場合の構成(N:1リカバリシステム)」を参照してください。また,HAモニタについては,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。