3.3.5 稼働情報ファイルの出力形式と出力内容
稼働情報ファイルとヘッダファイルは,すべての稼働情報ファイルに共通の項目と,個別の項目で構成されます。個別の項目は,対象となる機能ごとに異なります。ヘッダファイルの構成は,次のようになります。
すべての稼働情報ファイルに共通の項目の見方を次の表に示します。
項目(ヘッダファイルに出力される文字列) |
説明 |
---|---|
Date※ |
稼働情報ファイルを収集した時刻が,「YYYY/MM/DD hh:mm:ss.nnn」で表示されます。 YYYY:西暦年,MM:月,DD:日,hh:時,mm:分,ss:秒,nnn:ミリ秒 |
ObjectName |
稼働情報ファイルごとに同じ形式の情報が表示されます。 |
StatsPath |
稼働情報ファイルごとに固有の情報が出力されます。 |
<稼働情報の種類を表す文字列>.StartTime※ |
稼働情報の種類ごとに,稼働情報の収集対象が稼働中になった時刻が表示されます。時刻は,1970年1月1日午前0時から経過した時間がミリ秒単位で表示されます。 |
なお,「ObjectName」には,稼働情報ファイルごとに次の形式で情報が出力されます。
稼働情報ファイル(ファイル名) |
ObjectNameの形式 |
---|---|
JavaVM(HJVMStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) |
com.cosminexus.management.j2ee:J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=JVM,name=jvm |
プロセスリソース(HOSStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) |
com.cosminexus.management.j2ee:J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=OSResource,name=os |
Stateful Session Bean(HStatefulSessionBeanStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) |
com.cosminexus.management.j2ee:EJBModule=<EJBアプリケーション表示名>,J2EEApplication=<J2EEアプリケーション表示名>,J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=StatefulSessionBean,mode=<アプリケーションの動作モード>※1,name=<Stateful Session Bean名> |
Stateless Session Bean(HStatelessSessionBeanStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) |
com.cosminexus.management.j2ee:EJBModule=<EJBアプリケーション表示名>,J2EEApplication=<J2EEアプリケーション表示名>,J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=StatelessSessionBean,mode=<アプリケーションの動作モード>※1,name=<Stateless Session Bean名> |
Message-driven Bean(HMessageDrivenBeanStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) |
com.cosminexus.management.j2ee:EJBModule=<EJBアプリケーション表示名>,J2EEApplication=<J2EEアプリケーション表示名>,J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=MessageDrivenBean,mode=<アプリケーションの動作モード>※1,name=<Message-driven Bean名> |
DB Connector(HDBConnectorStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) |
com.cosminexus.management.j2ee:J2EEApplication=<J2EEアプリケーション表示名>※2,J2EEServer=<J2EEサーバ名>,ResourceAdapterModule=<リソースアダプタ表示名>,j2eeType=ResourceAdapter,mode=<アプリケーションの動作モード>※1,name=<リソースアダプタ表示名> |
JCAリソース(HJCAConnectionPoolStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) |
com.cosminexus.management.j2ee:J2EEServer=<J2EEサーバ名>,ResourceAdapter=<リソースアダプタ表示名>,j2eeType=JCAResource,mode=<アプリケーションの動作モード>※1,app=<J2EEアプリケーションの表示名>※3,name=<リソースアダプタ表示名> |
トランザクションサービス(HJTAStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) |
com.cosminexus.management.j2ee:J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=JTAResource,name=JTAResource |
Webアプリケーション(HWebModuleStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) |
com.cosminexus.management.j2ee:J2EEApplication=<J2EEアプリケーション表示名>,J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=WebModule,mode=<アプリケーションの動作モード>※1,name=<Webアプリケーション表示名> |
Webコンテナ(HWebContainerStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) |
com.cosminexus.management.j2ee:J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=WebContainer,name=WebContainer |
URLグループ(HWebURLGroupStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) |
com.cosminexus.management.j2ee:J2EEApplication=<J2EEアプリケーション表示名>,J2EEServer=<J2EEサーバ名>,WebModule=<Webアプリケーション名>,j2eeType=WebURLGroup,mode=<アプリケーションの動作モード>※1,name=<URLグループ単位の同時実行スレッド数制御の定義名> |
次に,それぞれの稼働情報ファイル個別の項目の見方について説明します。個別の項目は,ヘッダファイルに次の形式で表示されます。
<稼働情報の種類を表す文字列>.<項目名>
各項目は稼働情報の種類を表す文字列のあとに,「.」で区切られて出力されます。稼働情報の種類を表す文字列,および項目名について次の表に示します。
稼働情報の種類 |
稼働情報の種類を表す文字列 |
---|---|
JavaVMヒープサイズ |
HeapSize |
CopyGC回数 |
CopyGCCount |
FullGC回数 |
FullGCCount |
ロードされているクラス数 |
LoadedClassCount |
モニタロックのためにブロック状態であるスレッド数 |
ThreadBlockedCount |
Explicitヒープサイズ |
EHeapSize |
Explicitヒープ領域のExplicitメモリブロックの個数 |
EMemoryBlockCount |
Explicitメモリブロックの最大サイズ |
EMemoryBlockMaxSize |
HTTPセッションで取得したExplicitメモリブロックの最大サイズ |
HTTPSessionEMemoryBlockMaxSize |
HTTPセッションで取得したExplicitメモリブロックの個数 |
HTTPSessionEMemoryBlockCount |
HTTPセッションで取得したExplicitヒープ領域を除いたコンテナが管理しているExplicitヒープサイズ |
ContainerEHeapSize |
ユーザアプリケーションおよびJavaVMが管理しているExplicitヒープサイズ |
ApplicationEHeapSize |
スレッド数 |
ThreadCount |
ファイルディスクリプタ数 |
FileDescriptorCount |
接続セッション数 |
ActiveSessionCount |
プールされたインスタンス数 |
PooledInstanceCount |
プール内の使用中インスタンス数 |
ActivePooledInstanceCount |
受け付けメッセージ数 |
MessageCount |
実行待ちリクエスト数 |
WaitingRequestCount |
プールされたPreparedStatement数 |
PooledPreparedStatementCount |
プールされたCallableStatement数 |
PooledCallableStatementCount |
PrepareStatementメソッドが呼び出された回数 |
InvokedPrepareStatementMethodCount |
prepareCallメソッドが呼び出された回数 |
InvokedPrepareCallMethodCount |
プール内PreparedStatementヒット回数 |
PooledPreparedStatementHitCount |
プール内CallableStatementヒット回数 |
PooledCallableStatementHitCount |
プールされたコネクション数 |
PoolSize |
プール内の使用中コネクション数 |
ActivePoolSize |
コネクション取得待ちスレッド数 |
WaitingThreadCount |
コネクション取得失敗数 |
FailedRequestCount |
決着済みトランザクション数 |
CompletionCount |
トランザクションロールバック数 |
RolledbackCount |
応答済みリクエスト数 |
ResponseCount |
同時実行スレッド数 |
ActiveThreadCount |
実行待ちリクエスト数の上限からあふれたリクエスト数 |
OverflowRequestCount |
受け付けリクエスト数 |
RequestCount |
セッション数 |
SessionCount |
項目名(ヘッダファイルに出力される文字列) |
説明 |
---|---|
Count |
オブジェクトの起動など稼働情報の取得を開始した時点からの累積回数,または累積個数 |
HighWaterMark |
前回の稼働情報ファイルの出力時からの最大値 |
LowWaterMark |
前回の稼働情報ファイルの出力時からの最小値 |
Current |
現在値 |
UpperBound |
上限値 |
LowerBound |
下限値 |
次に,個別に出力される項目について,稼働情報ファイルごとに説明します。
- 〈この項の構成〉
-
(1) JavaVMの稼働情報ファイルに出力される情報
JavaVMの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。JavaVMの稼働情報ファイルでは,J2EEサーバが使用するJavaVMの稼働情報を調査できます。
- 稼働情報ファイル名
-
HJVMStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv
- 対応するヘッダファイル名
-
HJVMStats.txt
- 出力される稼働情報
-
JavaVMの稼働情報ファイルに出力される内容を次に示します。
表3‒11 JavaVMの稼働情報ファイルの出力内容 稼働情報の種類
項目(ヘッダファイルに出力される文字列)
JavaVMヒープサイズ
HeapSize.UpperBound
HeapSize.LowerBound
HeapSize.HighWaterMark
HeapSize.LowWaterMark
HeapSize.Current
CopyGC回数※1※2
CopyGCCount.Count
FullGC回数※2※3※5
FullGCCount.Count
ロードされているクラス数
LoadedClassCount.HighWaterMark
LoadedClassCount.LowWaterMark
LoadedClassCount.Current
稼働中のスレッド数
ThreadCount.HighWaterMark
ThreadCount.LowWaterMark
ThreadCount.Current
モニタロックのためにブロック状態であるスレッド数
ThreadBlockedCount.HighWaterMark
ThreadBlockedCount.LowWaterMark
ThreadBlockedCount.Current
Explicitヒープサイズ
EHeapSize UpperBound
EHeapSize LowerBound
EHeapSize HighWaterMark
EHeapSize LowWaterMark
EHeapSize Current
Explicitヒープ領域のExplicitメモリブロックの個数
EMemoryBlockCount HighWaterMark
EMemoryBlockCount LowWaterMark
EMemoryBlockCount Current
Explicitメモリブロックの最大サイズ
EMemoryBlockMaxSize HighWaterMark
EMemoryBlockMaxSize LowWaterMark
EMemoryBlockMaxSize Current
HTTPセッションで取得したExplicitメモリブロックの最大サイズ※4
HTTPSessionEMemoryBlockMaxSize.HighWaterMark
HTTPSessionEMemoryBlockMaxSize.LowWaterMark
HTTPSessionEMemoryBlockMaxSize.Current
HTTPセッションで取得したExplicitメモリブロックの個数
HTTPSessionEMemoryBlockCount.HighWaterMark
HTTPSessionEMemoryBlockCount.LowWaterMark
HTTPSessionEMemoryBlockCount.Current
HTTPセッションで取得したExplicitヒープ領域を除いたコンテナが管理しているExplicitヒープサイズ
ContainerEHeapSize.HighWaterMark
ContainerEHeapSize.LowWaterMark
ContainerEHeapSize.Current
ユーザアプリケーションおよびJavaVMが管理しているExplicitヒープサイズ※4
ApplicationEHeapSize.HighWaterMark
ApplicationEHeapSize.LowWaterMark
ApplicationEHeapSize.Current
- 注※1
-
SerialGCが有効な場合,CopyGCの回数が出力されます。
G1GCが有効な場合,Young GCとMixed GCの合計回数が出力されます。
ZGCが有効な場合,ZGCサイクルの回数が出力されます。
- 注※2
-
JavaVMの稼働情報であるCopyGC回数とFullGC回数には,J2EEサーバプロセスが次のどれかのタイミングで明示的に発行するGCの発生回数も含まれます。
-
J2EEアプリケーションのリロードで,Webアプリケーションを単体でリロードした場合
-
J2EEアプリケーションのリロードで,EJBアプリケーションをリロードした場合
-
J2EEアプリケーションを停止した場合
-
J2EEアプリケーションの開始で,スタブを生成した場合
-
J2EEアプリケーションの開始に失敗した場合
-
J2EEアプリケーションを削除した場合
FullGC回数のしきい値監視を有効にする場合,これらのタイミングでカウントされる回数を考慮する必要があります。
-
- 注※3
-
JavaVMの稼働情報であるFullGC回数には,バッチサーバプロセスが次のどちらかのタイミングで明示的に発行するGCの発生回数も含まれます。
-
GC制御機能で,メモリ使用量のしきい値を超えた場合
-
バッチアプリケーションを停止した場合
FullGCの発生回数を監視する場合,これらのタイミングでカウントされる回数を考慮する必要があります。
-
- 注※4
-
HTTPセッションで利用するExplicitヒープの省メモリ化機能を使用している場合,出力内容が異なります。詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「7.11.3 HTTPセッションで利用するExplicitヒープの省メモリ化機能利用時の注意事項」を参照してください。
- 注※5
-
ZGCが有効な場合,0が出力されます。
(2) プロセスリソースの稼働情報ファイルに出力される情報
プロセスリソースの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。プロセスリソースの稼働情報ファイルでは,J2EEサーバプロセスが使用するOSリソースの稼働情報を調査できます。
- 稼働情報ファイル名
-
HOSStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv
- 対応するヘッダファイル名
-
HOSStats.txt
- 出力される稼働情報
-
プロセスリソースの稼働情報ファイルに出力される内容を次に示します。
表3‒12 プロセスリソースの稼働情報ファイルの出力内容 稼働情報の種類
項目(ヘッダファイルに出力される文字列)
J2EEサーバプロセスが生成したスレッド数
ThreadCount.UpperBound※1
ThreadCount.LowerBound※2
ThreadCount.HighWaterMark※2
ThreadCount.LowWaterMark※2
ThreadCount.Current※2
J2EEサーバプロセスが使用するファイルディスクリプタ数
FileDescriptorCount.UpperBound※3
FileDescriptorCount.LowerBound※3
FileDescriptorCount.HighWaterMark※4
FileDescriptorCount.LowWaterMark※4
FileDescriptorCount.Current※4
(3) Stateful Session Beanの稼働情報ファイルに出力される情報
Stateful Session Beanの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。Stateful Session Beanの稼働情報ファイルでは,Stateful Session Beanの稼働情報を調査できます。
- 稼働情報ファイル名
-
HStatefulSessionBeanStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv
- 対応するヘッダファイル名
-
HStatefulSessionBeanStats.txt
- 出力される稼働情報
-
Stateful Session Beanの稼働情報ファイルに出力される内容を次に示します。
表3‒13 Stateful Session Beanの稼働情報ファイルの出力内容 稼働情報の種類
項目(ヘッダファイルに出力される文字列)
備考
接続中のセッション数
ActiveSessionCount.UpperBound
Stateful Session Beanのアクティブ・セッションの最大数が無制限のとき,「0」が出力されます。
ActiveSessionCount.LowerBound
下限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。
ActiveSessionCount.HighWaterMark
−
ActiveSessionCount.LowWaterMark
−
ActiveSessionCount.Current
−
(4) Stateless Session Beanの稼働情報ファイルに出力される情報
Stateless Session Beanの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。Stateless Session Beanの稼働情報ファイルでは,Stateless Session Beanの稼働情報を調査できます。
- 稼働情報ファイル名
-
HStatelessSessionBeanStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv
- 対応するヘッダファイル名
-
HStatelessSessionBeanStats.txt
- 出力される稼働情報
-
Stateless Session Beanの稼働情報ファイルに出力される内容を次に示します。
表3‒14 Stateless Session Beanの稼働情報ファイルの出力内容 稼働情報の種類
項目(ヘッダファイルに出力される文字列)
備考
プールされたインスタンス数
PooledInstanceCount.UpperBound
Stateless Session Beanのプール内インスタンスの最大数が無制限のとき,「0」が出力されます。
PooledInstanceCount.LowerBound
−
PooledInstanceCount.HighWaterMark
−
PooledInstanceCount.LowWaterMark
−
PooledInstanceCount.Current
−
プール内の使用中インスタンス数
ActivePooledInstanceCount.UpperBound
Stateless Session Beanのプール内インスタンスの最大数が無制限のとき,「0」が出力されます。
ActivePooledInstanceCount.LowerBound
下限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。
ActivePooledInstanceCount.HighWaterMark
−
ActivePooledInstanceCount.LowWaterMark
−
ActivePooledInstanceCount.Current
−
実行待ちリクエスト数
WaitingRequestCount.HighWaterMark
−
WaitingRequestCount.LowWaterMark
−
WaitingRequestCount.Current
−
(5) Message-driven Beanの稼働情報ファイルに出力される情報
Message-driven Beanの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。Message-driven Beanの稼働情報ファイルでは,Message-driven Beanの稼働情報を調査できます。
- 稼働情報ファイル名
-
HMessageDrivenBeanStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv
- 対応するヘッダファイル名
-
HMessageDrivenBeanStats.txt
- 出力される稼働情報
-
Message-driven Beanの稼働情報ファイルに出力される内容を次に示します。
表3‒15 Message-driven Beanの稼働情報ファイルの出力内容 稼働情報の種類
項目(ヘッダファイルに出力される文字列)
備考
プールされたインスタンス数
PooledInstanceCount.UpperBound
Message-driven Beanのプール内インスタンスの最大数が無制限のとき,「0」が出力されます。
PooledInstanceCount.LowerBound
−
PooledInstanceCount.HighWaterMark
−
PooledInstanceCount.LowWaterMark
−
PooledInstanceCount.Current
−
プール内の使用中インスタンス数
ActivePooledInstanceCount.UpperBound
Message-driven Beanのプール内インスタンスの最大数が無制限のとき,「0」が出力されます。
ActivePooledInstanceCount.LowerBound
下限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。
ActivePooledInstanceCount.HighWaterMark
−
ActivePooledInstanceCount.LowWaterMark
−
ActivePooledInstanceCount.Current
−
受け付けメッセージ数
MessageCount.Count
−
(6) DB Connectorの稼働情報ファイルに出力される情報
DB Connectorの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。DB Connectorの稼働情報ファイルでは,DB Connectorの稼働情報を調査できます。
ただし,コネクションプーリング機能を使用していない場合,prepareStatementメソッドが呼び出された回数(InvokedPrepareStatementMethodCount.Count),およびPrepareCallメソッドが呼び出された回数(InvokedPrepareCallMethodCount.Count)以外の値は無効になり,「-1」が出力されます。
- 稼働情報ファイル名
-
HDBConnectorStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv
- 対応するヘッダファイル名
-
HDBConnectorStats.txt
- 出力される稼働情報
-
DB Connectorの稼働情報ファイルに出力される内容を次に示します。
表3‒16 DB Connectorの稼働情報ファイルの出力内容 稼働情報の種類
項目(ヘッダファイルに出力される文字列)
備考
ステートメントプーリング機能によってキャッシュされたPreparedStatement数
PooledPreparedStatementCount.UpperBound※1
次の値が出力されます。
「出力値=DB Connectorに設定したコネクションごとのPreparedStatementサイズ×コネクションプールの上限値」
コネクションプールの上限値を無制限にしたときは,無効になり「-1」が出力されます。
PooledPreparedStatementCount.LowerBound
下限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。
PooledPreparedStatementCount.HighWaterMark※1※2
−
PooledPreparedStatementCount.LowWaterMark※1※2
−
PooledPreparedStatementCount.Current※1※2
−
PooledPreparedStatementCount.Current※1※2※4
−
ステートメントプーリング機能によってキャッシュされたCallableStatement数
PooledCallableStatementCount.UpperBound※3
次の値が出力されます。
「出力値=DB Connectorに設定したコネクションごとのPooledCallableStatementサイズ×コネクションプールの上限値」
コネクションプールの上限値を無制限にしたときは,無効になり「-1」が出力されます。
PooledCallableStatementCount.LowerBound
下限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。
PooledCallableStatementCount.HighWaterMark※2※3
−
PooledCallableStatementCount.LowWaterMark※2※3
−
PooledCallableStatementCount.Current※2※3
−
PooledCallableStatementCount.Current※2※3※4
−
PrepareStatementメソッドが呼び出された回数
InvokedPrepareStatementMethodCount.Count※2
−
PrepareCallメソッドが呼び出された回数
InvokedPrepareCallMethodCount.Count※2
−
ステートメントプーリング機能によってキャッシュされたPreparedStatementがヒットした回数
PooledPreparedStatementHitCount.Count※1※2
−
ステートメントプーリング機能によってキャッシュされたCallableStatementがヒットした回数
PooledCallableStatementHitCount.Count※2※3
−
(7) JCAリソースの稼働情報ファイルに出力される情報
JCAリソースの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。JCAリソースの稼働情報ファイルでは,JCAリソースの稼働情報を調査できます。ただし,コネクションプールが無効の場合,コネクション取得失敗数だけが出力されます。DB Connector for Reliable Messagingを使用している場合,稼働情報はReliable Messaging側に出力されます。DB Connector for Reliable Messaging側には出力されません。
Connector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを使用した場合は,一つ目のコネクション定義(ra.xml内でいちばん先頭の定義)に対応する稼働情報が出力されます。Outboundのコネクション定義がない場合は,HJCAConnectionPoolStatsの稼働情報は出力されません。
- 稼働情報ファイル名
-
HJCAConnectionPoolStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv
- 対応するヘッダファイル名
-
HJCAConnectionPoolStats.txt
- 出力される稼働情報
-
JCAリソースの稼働情報ファイルに出力される内容を次に示します。
表3‒17 JCAリソースの稼働情報ファイルの出力内容 稼働情報の種類
項目(ヘッダファイルに出力される文字列)
備考
プールされたコネクション数
PoolSize.UpperBound
−
PoolSize.LowerBound
−
PoolSize.HighWaterMark
−
PoolSize.LowWaterMark
−
PoolSize.Current
−
プール内の使用中コネクション数
ActivePoolSize.UpperBound
−
ActivePoolSize.LowerBound
下限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。
ActivePoolSize.HighWaterMark
コマンドの実行やコネクション数自動調節機能によって,値が一時的に変動する場合があります。
ActivePoolSize.LowWaterMark
ActivePoolSize.Current
コネクション取得待ちスレッド数
WaitingThreadCount.UpperBound
上限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。
WaitingThreadCount.LowerBound
下限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。
WaitingThreadCount.HighWaterMark
−
WaitingThreadCount.LowWaterMark
−
WaitingThreadCount.Current
−
コネクション取得失敗数
FailedRequestCount.Count
DB Connector for Reliable Messagingを使用している場合,Reliable Messaging側に出力されます。DB Connector for Reliable Messaging側には常に「0」が出力されます。
(8) トランザクションサービスの稼働情報ファイルに出力される情報
トランザクションサービスの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。トランザクションサービスの稼働情報ファイルでは,トランザクションサービスの稼働情報を調査できます。
- 稼働情報ファイル名
-
HJTAStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv
- 対応するヘッダファイル名
-
HJTAStats.txt
- 出力される稼働情報
-
トランザクションサービスの稼働情報ファイルに出力される内容を次に示します。
表3‒18 トランザクションサービスの稼働情報ファイルの出力内容 稼働情報の種類
項目(ヘッダファイルに出力される文字列)
決着したトランザクション数
CompletionCount.Count
ロールバックしたトランザクション数
RolledbackCount.Count
(9) Webアプリケーションの稼働情報ファイルに出力される情報
Webアプリケーションの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。Webアプリケーションの稼働情報ファイルでは,対象のWebアプリケーション全体の稼働情報を調査できます。
- 稼働情報ファイル名
-
HWebModuleStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv
- 対応するヘッダファイル名
-
HWebModuleStats.txt
- 出力される稼働情報
-
Webアプリケーションの稼働情報ファイルに出力される内容を次に示します。
表3‒19 Webアプリケーションの稼働情報ファイルの出力内容 稼働情報の種類
項目(ヘッダファイルに出力される文字列)
備考
最大同時実行スレッド数
ActiveThreadCount.UpperBound※1※2
−
ActiveThreadCount.LowerBound※3
−
ActiveThreadCount.HighWaterMark※1
−
ActiveThreadCount.LowWaterMark※1
−
ActiveThreadCount.Current※1
−
Webアプリケーション単位の実行待ちリクエスト数
WaitingRequestCount.UpperBound※1※2※4
−
WaitingRequestCount.LowerBound※3※4
−
WaitingRequestCount.HighWaterMark※1※4
−
WaitingRequestCount.LowWaterMark※1※4
−
WaitingRequestCount.Current※1※4
−
Webアプリケーション単位の全体実行待ちリクエスト数
WholeWaitingRequestCount.UpperBound※1※4
−
WholeWaitingRequestCount.LowerBound※1※4
−
WholeWaitingRequestCount.HighWaterMark※1※4
−
WholeWaitingRequestCount.LowWaterMark※1※4
−
WholeWaitingRequestCount.Current※1※4
−
Webアプリケーション単位の実行待ちリクエスト数の上限からあふれたリクエスト数
OverflowRequestCount.Count※1
−
受け付けリクエスト数
RequestCount.Count※4
Webコンテナが受け付けたWebアプリケーション単位のリクエスト数が出力されます。Webアプリケーション単位の実行待ちリクエスト数もカウントされます。Webサーバでは受信されていても,Webコンテナに転送されていないリクエスト数はカウントされません。
応答済みリクエスト数
ResponseCount.Count
−
セッション数
SessionCount.UpperBound
セッション数の上限を設定していない場合,無効になり「-1」が出力されます。
SessionCount.LowerBound※3
−
SessionCount.HighWaterMark
−
SessionCount.LowWaterMark
−
SessionCount.Current
−
(10) Webコンテナの稼働情報ファイルに出力される情報
Webコンテナの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。Webコンテナの稼働情報ファイルでは,開始しているWebアプリケーションの稼働情報を調査できます。
- 稼働情報ファイル名
-
HWebContainerStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv
- 対応するヘッダファイル名
-
HWebContainerStats.txt
- 出力される稼働情報
-
Webコンテナの稼働情報ファイルに出力される内容を次に示します。
表3‒20 Webコンテナの稼働情報ファイルの出力内容 稼働情報の種類
項目(ヘッダファイルに出力される文字列)
NIO HTTPサーバの実行中スレッド数(同期,非同期,WebSocketすべての総数)
WorkerThreadCount.UpperBound
WorkerThreadCount.LowerBound※1
WorkerThreadCount.HighWaterMark※2※6
WorkerThreadCount.LowWaterMark※2
WorkerThreadCount.Current※2
同時実行スレッド数(同期だけ)
ActiveThreadCount.UpperBound
ActiveThreadCount.LowerBound※1
ActiveThreadCount.HighWaterMark※2
ActiveThreadCount.LowWaterMark※2
ActiveThreadCount.Current※2
NIO HTTPサーバの実行待ちスレッド数(同期,非同期,WebSocketすべての総数)
WaitingWorkerThreadCount.UpperBound※3
WaitingWorkerThreadCount.LowerBound※1※3
WaitingWorkerThreadCount.HighWaterMark※4
WaitingWorkerThreadCount.LowWaterMark※4
WaitingWorkerThreadCount.Current※4
Webコンテナ単位またはデフォルトの実行待ちリクエスト数(同期だけ)
WaitingRequestCount.UpperBound※3
WaitingRequestCount.LowerBound※1※3
WaitingRequestCount.HighWaterMark※4
WaitingRequestCount.LowWaterMark※4
WaitingRequestCount.Current※4
Webコンテナ単位の全体実行待ちリクエスト数
WholeWaitingRequestCount.UpperBound※5
WholeWaitingRequestCount.LowerBound※5
WholeWaitingRequestCount.HighWaterMark※5
WholeWaitingRequestCount.LowWaterMark※5
WholeWaitingRequestCount.Current※5
Webコンテナ単位の実行待ちリクエスト数の上限からあふれたリクエスト数
OverflowRequestCount.Count※3
(11) URLグループの稼働情報ファイルに出力される情報
URLグループの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。URLグループの稼働情報ファイルでは,URLグループの稼働情報を調査できます。
- 稼働情報ファイル名
-
HWebURLGroupStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv
- 対応するヘッダファイル名
-
HWebURLGroupStats.txt
- 出力される稼働情報
-
URLグループの稼働情報ファイルに出力される内容を次に示します。
表3‒21 URLグループの稼働情報ファイルの出力内容 稼働情報の種類
項目(ヘッダファイルに出力される文字列)
同時実行スレッド数
ActiveThreadCount.UpperBound※1
ActiveThreadCount.LowerBound※2
ActiveThreadCount.HighWaterMark
ActiveThreadCount.LowWaterMark
ActiveThreadCount.Current
URLグループ単位の実行待ちリクエスト数
WaitingRequestCount.UpperBound※3
WaitingRequestCount.LowerBound※2※3
WaitingRequestCount.HighWaterMark※3
WaitingRequestCount.LowWaterMark※3
WaitingRequestCount.Current※3
URLグループ単位の実行待ちリクエスト数の上限からあふれたリクエスト数
OverflowRequestCount.Count
受け付けリクエスト数
RequestCount.Count※4
応答済みリクエスト数
ResponseCount.Count