7.11.3 HTTPセッションで利用するExplicitヒープの省メモリ化機能利用時の注意事項
ここでは,HTTPセッションで利用するExplicitヒープの省メモリ化機能利用時の注意事項について説明します。
HTTPセッションで利用するExplicitヒープの省メモリ化機能を利用しているかどうかによって,稼働情報ファイルの出力内容が一部異なります。
- 参考
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ここで説明する違いによって,解放されるExplicitメモリブロックに格納されるHTTPセッションに関するオブジェクトのメモリサイズを計上する領域が,HTTPセッションで利用する領域からアプリケーションで利用する領域に変更になります。ただし,システム全体で使用するメモリサイズには変更ありません。このため,この機能を利用するかどうかは,稼働情報を使用したExplicitヒープ領域のメモリサイズの見積もりには影響ありません。
出力内容が異なる項目について説明します。
(1) HTTPセッションで取得したExplicitメモリブロックの個数
次の項目に出力されるExplicitメモリブロックの個数が異なります。
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HTTPSessionEMemoryBlockCount.HighWaterMark
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HTTPSessionEMemoryBlockCount.LowWaterMark
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HTTPSessionEMemoryBlockCount.Current
- この機能を利用していない場合
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システムで有効なHTTPセッション数が出力されます。
- この機能を利用している場合
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内部動作を反映した値が出力されるため,システムで有効なHTTPセッション数とは異なる値が出力されます。
(2) アプリケーションで利用するExplicitヒープ領域のサイズ
次の項目に出力されるExplicitヒープ領域のサイズが異なります。
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ApplicationEHeapSize.HighWaterMark
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ApplicationEHeapSize.LowWaterMark
- この機能を利用していない場合
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自動配置機能で利用されるExplicitメモリのサイズが出力されます。
- この機能を利用している場合
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「この機能が自動解放対象としたExplicitメモリのサイズ+自動配置機能で利用するExplicitメモリのサイズ」の合計サイズとなります。