2.6.3 自動起動の設定
ホストの起動と同時に,Management Serverおよび運用管理エージェントを自動起動できます。Management Serverおよび運用管理エージェントの自動起動の設定には,mngautorunコマンドを使用します。mngautorunコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「mngautorun(自動起動および自動再起動の設定/設定解除)」を参照してください。
mngautorunコマンドで設定する,Management Serverおよび運用管理エージェントの自動起動処理は,同期実行させることをお勧めします。この場合,コマンド実行時に同期実行オプション(-syncオプション)を指定します。このオプションを指定すると,自動起動時に,Management Serverおよび運用管理エージェントの起動を同期実行します。また,自動起動時に,Management Serverおよび運用管理エージェントの起動を同期実行するまでの待ち時間(同期実行のタイムアウト時間)を,-timeoutオプションで指定できます。
- 注意事項
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09-00より前に自動起動を設定して運用している場合に,ここで説明する設定を有効にするときは,09-00より前の自動起動の設定を解除する必要があります。設定変更手順については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「10.3 旧バージョンから11-40までの仕様変更の確認」を参照してください。
UNIXの場合,09-00より前に自動起動を設定して運用しているときは,同期実行を有効にできません。09-00より前の自動起動の設定を解除し,mngautorunコマンドを使用して自動起動を設定する際に,同期実行を有効にしてください。
mngautorunコマンドの実行形式と実行例を次に示します。
- 実行形式
mngautorun [once] {server|agent|both} [-runlevel <ランレベル>]※ [-sync [-timeout <同期実行のタイムアウト時間>]]
注※ ランレベルは,UNIXの場合に指定できます。Windowsの場合は指定できません。
- 実行例
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Management Serverをホスト起動時に自動起動する場合
mngautorun once server
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運用管理エージェントをホスト起動時に自動起動する場合
mngautorun once agent
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Management Serverおよび運用管理エージェントをホスト起動時に自動起動する場合
mngautorun once both
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Management Serverおよび運用管理エージェントをホスト起動時に同期実行で自動起動する場合
mngautorun once both -sync
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mngautorunコマンドの実行時に,Management Serverおよび運用管理エージェントに設定される自動起動の内容を次に示します。
(1) Management Serverに設定される自動起動の内容
mngautorunコマンドの実行時に,Management Serverに設定される自動起動の内容をOSごとに説明します。
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Windowsの場合
Management Serverのサービスで,ホスト起動時にサービスを起動するように次の内容が設定されます。
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スタートアップの種類:自動
また,同一ホスト上でManagement Serverおよび運用管理エージェントの両方が起動する場合には,運用管理エージェントが先に起動するように依存関係が設定されます。
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UNIXの場合
mngautorunコマンドのonceオプションを使用して(onceオプションおよびrespawnオプションの両方を省略した場合も含む)自動起動を設定※し,OSを起動や再起動することで,Management Serverを自動起動することができます。
注※ /etc/inittabファイルにManagement Serverの起動コマンドをonceオプションを指定して登録します。ただし,Linuxの場合は,/etc/systemd/system下のディレクトリにCoMS.service(Management Serverを自動起動,自動停止するサービス)を登録します。
(2) 運用管理エージェントに設定される自動起動の内容
mngautorunコマンドの実行時に,運用管理エージェントに設定される自動起動の内容をOSごとに説明します。
- 参考
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自動起動処理では,運用管理エージェントを起動する前に,運用管理エージェント自動起動用設定ファイル(/opt/Cosminexus/manager/config/AdminAgentrc)を読み込みます。このファイルに次の設定を記述することで,運用管理エージェントから起動する論理サーバに設定を引き継ぐことができます。
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リソースの制御設定(ulimit)
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ファイル作成時のパーミッション(umask)
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環境変数
運用管理エージェント自動起動用設定ファイルにはこれらの設定以外を記述しないでください。運用管理エージェント自動起動用設定ファイルにこれらの設定以外を記述した場合の動作は保証しません。
運用管理エージェント自動起動用設定ファイルはシェルスクリプトとして実行されます。このため,運用管理エージェント自動起動用設定ファイルの記載内容を変更する場合は十分な動作確認を実施してください。
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Windowsの場合
運用管理エージェントのサービスで,ホスト起動時にサービスを起動するように次の内容が設定されます。
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スタートアップの種類:自動
また,同一ホスト上でManagement Serverおよび運用管理エージェントの両方が起動する場合には,運用管理エージェントが先に起動するように依存関係が設定されます。
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UNIXの場合
mngautorunコマンドのonceオプションを使用して(onceオプションおよびrespawnオプションの両方を省略した場合も含む)自動起動を設定※し,OSを起動や再起動することで,運用管理エージェントを自動起動することができます。
注※ /etc/inittabファイルに運用管理エージェントの起動コマンドをonceオプションを指定して登録します。ただし,Linuxの場合は,/etc/systemd/system下のディレクトリにCoAA.service(運用管理エージェントを自動起動,自動停止するサービス)を登録します。