6.7 データベースセッションフェイルオーバ機能に関する設定の変更
この節では,データベースセッションフェイルオーバ機能に関する設定の変更について説明します。データベースセッションフェイルオーバ機能では,データベースのテーブルにアプリケーション情報やグローバルセッション情報などの設定情報を格納します。Webアプリケーション開始時のネゴシエーション処理で設定に誤りがないことを確認するため,一度開始したWebアプリケーションの設定を変更する場合は,データベースに保存したWebアプリケーションの設定情報の初期化が必要となります。ネゴシエーション処理については,「6.4.1 アプリケーション開始時の処理」を参照してください。
データベースセッションフェイルオーバ機能に関する設定の変更の流れを次の図に示します。
データベースセッションフェイルオーバ機能に関する設定を変更する場合の注意事項を次に示します。
-
設定変更時に停止する範囲に関する注意事項
次の設定を変更する場合は,冗長化したほかのJ2EEサーバまたはアプリケーションをすべて停止してください。
-
完全性保障モードの設定
-
データベース上のグローバルセッション情報数の設定
-
-
HTTPセッションの属性情報の最大サイズの変更に関する注意事項
HTTPセッションの属性情報の最大サイズを小さく変更した場合,変更前に作成したグローバルセッション情報を引き継いだ時に,変更後の最大サイズを超えることがあります。最大サイズを超えた場合,属性情報のシリアライズ時にKDJE34320-Eのメッセージが出力され,グローバルセッション情報はデータベースに保存されません。このため,HTTPセッションの属性情報の最大サイズを小さく変更する場合は,HTTPセッションを破棄してください。HTTPセッションの破棄については,「6.7.3 グローバルセッション情報の削除(HTTPセッションの破棄)」を参照してください。
この節では,J2EEサーバおよびアプリケーションの設定変更,およびデータベーステーブルの初期化について説明します。
- 参考
-
アプリケーションの停止および開始には,サーバ管理コマンドまたは運用管理ポータルを使用します。アプリケーションの開始については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjstartapp(J2EEアプリケーションの開始)」を参照してください。アプリケーションの停止については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjstopapp(J2EEアプリケーションの停止)」を参照してください。運用管理ポータルの操作については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「12.3 J2EEアプリケーション管理」を参照してください。