6.3.3 注意事項
ここでは,完全性保障モード無効時の注意事項について説明します。
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完全性保障モードの切り替え
完全性保障モードを無効から有効に切り替える場合は,次の手順に従って,データベースのセッション情報格納テーブルとアプリケーション情報テーブルを初期化してください。
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冗長化したJ2EEサーバをすべて停止する。
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HTTPセッションを破棄する。
HTTPセッションの破棄の手順については,「6.7.3 グローバルセッション情報の削除(HTTPセッションの破棄)」を参照してください。
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データベースに保存した設定情報を初期化する。
データベースに保存した設定情報を初期化する手順については,「6.7.2 データベーステーブルの初期化」を参照してください。
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J2EEサーバ停止時のグローバルセッション情報の有効期限監視
WebアプリケーションまたはJ2EEサーバを停止したときや,J2EEサーバに障害が発生してプロセスダウンしたとき,グローバルセッション情報の有効期限は監視されません。Webアプリケーションの開始,またはリクエストの受信でグローバルセッション情報がJ2EEサーバに引き継がれた時点から,有効期限の監視が開始されます。
なお,完全性保障モードが有効の場合,J2EEサーバが停止したときは別のJ2EEサーバによって有効期限が監視されます。有効期限監視の処理の詳細については,「6.4.3 グローバルセッション情報の有効期限が切れた場合の処理」を参照してください。
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グローバルセッション情報の数が上限に達した場合の動作
グローバルセッション情報作成時に,データベース上のグローバルセッション情報の数が上限に達していた場合,HTTPセッションを縮退します。HTTPセッションの縮退については,「5.7.3 HTTPセッションの縮退」を参照してください。