5.7.3 HTTPセッションの縮退
HTTPセッションの縮退とは,データベースで次の表に示す障害が発生した場合に,処理を中断しないで,J2EEサーバ上のHTTPセッションを使用してリクエスト処理を続行する機能です。
障害の発生個所 |
使用する機能 |
障害の内容 |
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データベース |
データベースセッションフェイルオーバ機能 |
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発生した障害によってHTTPセッションが縮退するときの動作を次の表に示します。
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データベースセッションフェイルオーバ機能
表5‒8 HTTPセッションの縮退時の動作(データベースセッションフェイルオーバ機能の場合) 発生した障害
縮退の動作
縮退時に出力されるメッセージ※
縮退が解除されるタイミング
縮退したHTTPセッションの引き継ぎ
グローバルセッション情報の作成時にデータベースに空きレコードがない。
J2EEサーバ上のHTTPセッションだけを作成する。
KDJE34367-W
以降のHTTPセッションの操作時にデータベースに空きレコードがあり,グローバルセッション情報を作成できた場合。
データベースにグローバルセッション情報が存在しないため,引き継がれない。
グローバルセッション情報の操作時にデータベース障害が発生した。
J2EEサーバ上のHTTPセッションだけを操作する。
KDJE34368-W
以降のHTTPセッションの操作時にデータベースアクセスに成功した場合。
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データベースにグローバルセッション情報が存在しない場合:引き継がれない。
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データベースにグローバルセッション情報が存在する場合:古いグローバルセッション情報が引き継がれるときがある。
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