2.19.2 DDでの定義(Webアプリケーション単位での設定)
Webアプリケーション単位に,静的コンテンツのキャッシュ機能を使用するかどうか,キャッシュを許可する静的コンテンツのメモリサイズ,およびファイルサイズの上限値を設定します。
アプリケーションの開発環境で必要なDDでの定義について説明します。
静的コンテンツのキャッシュのWebアプリケーション単位の定義は,web.xmlの<web-app><context-param>タグ内の<param-name>タグに指定します。
DDでの静的コンテンツのキャッシュの定義について次の表に示します。
項目 |
<param-name>タグに指定するパラメタ |
<param-value>タグの設定内容 |
---|---|---|
静的コンテンツキャッシュ機能の有効/無効 |
com.hitachi.software.web.static_content.cache.enabled |
静的コンテンツキャッシュ機能の有効/無効を設定します。 |
Webアプリケーション単位のメモリサイズ |
com.hitachi.software.web.static_content.cache.size |
静的コンテンツキャッシュ機能を有効にした場合,メモリにキャッシュできるサイズをbyte単位で指定します。
|
キャッシュを許可するファイルサイズ |
com.hitachi.software.web.static_content.cache.filesize.threshold |
静的コンテンツキャッシュ機能を有効にした場合,キャッシュできるファイルサイズをbyte単位で指定します。
|
- 注意事項
-
次に示すパラメタは,静的コンテンツキャッシュ機能で使用するため,DDの<context-param>タグ内で任意に使用できません。
-
com.hitachi.software.web.static_content.cache.enabled
-
com.hitachi.software.web.static_content.cache.size
-
com.hitachi.software.web.static_content.cache.filesize.threshold
-
DDの定義例を次に示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE web-app PUBLIC '-//Sun Microsystems, Inc.//DTD Web Application 2.3//EN' 'http://java.sun.com/dtd/web-app_2_3.dtd'> <web-app> <context-param> <param-name> com.hitachi.software.web.static_content.cache.enabled </param-name>- <param-value>true</param-value> </context-param> <context-param> <param-name> com.hitachi.software.web.static_content.cache.size </param-name> <param-value>5242880</param-value> </context-param> <context-param> <param-name> com.hitachi.software.web.static_content.cache.filesize.threshold </param-name> <param-value>102400</param-value> </context-param> </web-app>
定義例では,次の内容が定義されています。
-
静的コンテンツキャッシュ機能を有効にします。
-
Webアプリケーション単位のメモリサイズを5MBにします。
-
キャッシュを許可するファイルサイズの上限値を100KBにします。
なお,DDで無効な値や空文字が設定された場合は,Webコンテナ単位での設定内容(簡易構築定義ファイルの設定内容)が使用されます。