2.4.1 プロセス構成
バッチアプリケーションを実行するアプリケーションサーバは,次の図に示すプロセスで構成されます。
- 参考
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システムを構築する場合は,これらのプロセスをシステムの要件に合わせて,システム内の各マシンに一つまたは複数配置します。
それぞれのプロセスについて説明します。なお,図中の番号は,(1)〜(5)に対応します。
(1) バッチサーバ
バッチサーバは,バッチアプリケーションの実行基盤となるプロセスです。バッチサーバは,バッチアプリケーション,バッチサービス,J2EEサービス,J2EEリソースなど,複数のプログラムモジュールで構成されます。バッチサーバを構成するプログラムモジュールについては,「2.4.2 バッチサーバの構成」で説明します。
(2) CTM
CTMは,バッチアプリケーションの実行をスケジューリングするためのプロセス群です。CTMを使用することで,バッチアプリケーションの実行を適切に分散,スケジューリングできます。これによって,バッチサーバの数を意識することなく,複数のバッチアプリケーションを同時に実行できます。
CTMとしての機能は,CTMデーモン,CTMレギュレータ,CTMドメインマネジャなどの,複数のプロセスを使用して実現します。また,ネーミングサービスとして,CORBAネーミングサービスを使用します。
CTMの機能の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「3. CTMによるリクエストのスケジューリングと負荷分散」を参照してください。
- ポイント
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CTMは,構成ソフトウェアにComponent Transaction Monitorを含む製品だけで利用できます。利用できる製品については,マニュアル「アプリケーションサーバ & BPM/ESB基盤 概説」の「2.2 構成ソフトウェア」を参照してください。
(3) PRFデーモン(パフォーマンストレーサ)
アプリケーションサーバは,トレース情報をバッファに出力します。また,トレースの対象を拡張して,アプリケーションでもトレース情報をバッファに出力できます。PRFデーモン(パフォーマンストレーサ)は,バッファに出力されたトレース情報をファイルに出力するためのI/Oプロセスです。PRFデーモンが出力するトレース情報ファイルは,システムのボトルネックを検証したり,トラブルシュートの効率向上を図ったりするために役立ちます。
PRFデーモンの機能の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「7. 性能解析トレースを使用した性能解析」を参照してください。
(4) 運用管理エージェント
運用管理者の代わりに,それぞれのホスト上の論理サーバを起動したり,設定ファイルを更新したりするエージェント機能を持つプロセスです。なお,論理サーバとは,Management Serverの運用管理の対象になる,サーバまたはクラスタです。