4.1.8 データベース接続環境を設定する(SQL Serverの設定)
J2EEアプリケーションからデータベースへ接続するためには,リソースアダプタとしてDB Connectorを使用します。また,DB Connectorを使用してデータベースに接続するためには,データベースに対応するJDBCドライバが必要です。
ここでは,DB Connectorを使用してSQL Serverに接続する際に必要なデータベース接続環境の設定について説明します。JDBCドライバはSQL ServerのJDBCドライバを使用します。この設定は,J2EEサーバを配置するホストで実施します。
なお,データベースを設定するときの注意事項については,「4.1.9 データベースを設定するときの注意事項」を参照してください。
(1) データベース側での設定
DB Connectorを使用してSQL Serverに接続する場合は,データベースのマシン上にSQL Serverをインストールして初期設定を済ませておいてください。詳細については,SQL Serverのマニュアルを参照してください。また,SQL Serverに接続するためには,認証モードの設定が必要です。認証モードはインストール時に指定しますが,インストール後の変更もできます。
アプリケーションサーバで設定できるSQL Serverの認証モードは,設定できる認証方法によって,混合モードとWindows認証モードの2種類に分かれています。認証モード,および認証方法についてそれぞれ説明します。
- 認証モード
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混合モード
Windows認証とSQL Server認証の両方の認証方法を使用できる認証モードです。
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Windows認証モード
Windows認証を使用できる認証モードです。
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- 認証方法
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Windows 認証
SQL Serverのインスタンスへの接続の試行を検証するメカニズムの一つです。ユーザが,接続時にWindowsのユーザまたはグループによって識別されます。
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SQL Server認証
SQL Serverのインスタンスへの接続の試行を検証するメカニズムの一つです。接続するには,SQL Server ログインIDおよびパスワードを指定する必要があります。SQL Serverインスタンスでは,ログインIDとパスワードの組み合わせが有効であることを確認してから接続します。
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(2) J2EEサーバ側での設定(SQL Server JDBC Driverの場合)
アプリケーションサーバがサポートするバージョンのSQL Server JDBC DriverのJARファイルを入手して,J2EEサーバのクラスパスに指定してください。JARファイルの入手方法とクラスパスの指定方法について説明します。
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Microsoft社のホームページからアプリケーションサーバがサポートするバージョン番号のSQL Server JDBC Driverをダウンロードします。
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J2EEサーバを動作させるマシンに,ダウンロードしたSQL Server JDBC Driverをインストールします。
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J2EEサーバのユーザクラスパスにJARファイルを指定します。
指定するJARファイルは,<SQL Server JDBC Driverのインストールディレクトリ>\sqljdbc_<バージョン>\<language>ディレクトリ下にあるJDBCドライバのJARファイルです。
簡易構築定義ファイルでは,物理ティアの定義(<tier>タグの定義)のJ2EEサーバの定義で,<configuration>タグにJARファイルの設定を追加します。なお,指定内容については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.3 簡易構築定義ファイル」を参照してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <model-definition xmlns="http://www.cosminexus.com/mngsvr/schema/ModelDefinition-2.5"> <!-- Webシステムの属性定義 --> <web-system> <name>MyWebSystem</name> : <!-- 物理ティア(combined-tier)の定義 --> <tier> <tier-type>combined-tier</tier-type> <!-- SQLサーバを使用するための設定 --> <configuration> <logical-server-type>j2ee-server</logical-server-type> <param> <param-name>add.class.path</param-name> <param-value><SQL Server JDBC DriverのJARファイルのパスを指定></param-value> <!-- Windows認証を使用するための設定 --> <param-name>add.library.path</param-name> <param-value><SQL Server JDBC Driverのdllファイルを格納したディレクトリのパスを指定></param-value> </param> </configuration> </tier> : </web-system> <host> : </model-definition>
注 背景色付きの太字の部分が編集部分です。
Windows認証を使用する場合は,JARファイルの設定に加えて,次の設定も必要となります。
Windows認証を使用する場合に必要となる設定について説明します。
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J2EEサーバのコンテナ拡張ライブラリのJNI用ライブラリの検索パスにdllファイルが格納されているディレクトリを指定します。
指定するディレクトリは,<SQL Server JDBC Driverのインストールディレクトリ>\sqljdbc_<バージョン>\<language>\auth\<x64>ディレクトリです。
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J2EEサーバに,SQL Server用のDB Connector(DBConnector_SQLServer_CP.rar)をインポートします。
DB Connectorの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.6 データベースへの接続」を参照してください。
cjimportresコマンドを使用して,DBConnector_SQLServer_CP.rarをインポートしてください。
(3) タイムアウトの設定
必要に応じて,SQL Serverのタイムアウトを設定してください。タイムアウトの設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「8.6.6 データベースでのタイムアウトを設定する」を参照してください。