4.1.7 データベース接続環境を設定する(Oracleの設定)
J2EEアプリケーションからデータベースへ接続するためには,リソースアダプタとしてDB Connectorを使用します。また,DB Connectorを使用してデータベースに接続するためには,データベースに対応するJDBCドライバが必要です。
ここでは,DB Connectorを使用してOracleに接続する際に必要なデータベース接続環境の設定について説明します。JDBCドライバはOracle JDBC Thin Driverを使用します。この設定は,J2EEサーバを配置するホストで実施します。
なお,データベースを設定するときの注意事項については,「4.1.9 データベースを設定するときの注意事項」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) Oracle JDBC Thin Driverの準備
ここでは,Oracle JDBC Thin Driverを使用する場合に,J2EEサーバ側で必要な設定について説明します。なお,Oracle JDBC Thin Driverを使用する場合,J2EEサーバに追加する環境変数はありません。
アプリケーションサーバがサポートするバージョンの,Oracle JDBC Thin DriverのJARファイルを入手してください。Oracle JDBC Thin Driverの入手方法の具体例としては,J2EEサーバを動作させるマシンにOracleクライアントをインストールする方法があります。Oracleクライアントのインストール手順の概略を次に示します。
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J2EEサーバを動作させるマシンに,アプリケーションサーバがサポートするバージョン番号のOracleクライアントをインストールします。
このとき,Oracle JDBC Thin Driverもインストールされます。
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アプリケーションサーバがサポートするパッチレベル(パッチ番号)のパッチを適用します。
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簡易構築定義ファイルに,Oracle JDBC Thin DriverのJARファイルのパスを指定します。
簡易構築定義ファイルを作成するときに,物理ティアの定義(<tier>タグの定義)のJ2EEサーバの定義で,<configuration>タグにOracle JDBC Thin DirverのJARファイルのパスを追加してください。簡易構築定義ファイルの作成については,「4.1.20 簡易構築定義ファイルを設定する」を参照してください。設定内容の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.3 簡易構築定義ファイル」を参照してください。
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J2EEサーバに,Oracle JDBC Thin Driver用のDB Connectorをインポートします。
DB Connectorのインポートについては,「4.1.26 DB Connectorを設定する(CUI利用時)」を参照してください。
Oracle JDBC Thin Driver用のDB Connectorは,2種類あります。トランザクションの管理方法によって,次のどちらかのファイルを選択してください。
- DBConnector_Oracle_CP.rar
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ローカルトランザクション,またはトランザクション管理なしで使用する場合(トランザクションのサポートレベルにLocalTransactionまたはNoTransactionを指定する場合)に選択します。Oracle JDBC Thin DriverのConnectionPoolDataSourceを使用してデータベースに接続します。
- DBConnector_Oracle_XA.rar
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グローバルトランザクションを使用する場合(トランザクションのサポートレベルにXATransactionを指定する場合)に選択します。Oracle JDBC Thin DriverのXADataSourceを使用してデータベースに接続します。
トランザクションの管理方法の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.4 トランザクション管理」を参照してください。