4.1.2 データベースの環境を設定する(Oracleの設定)
ここでは,Oracle JDBC Thin Driverを使用する場合に,データベース側で必要な設定について説明します。詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。
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トランザクションリカバリを行うために付与する権限
グローバルトランザクションを使用する場合は,トランザクションリカバリを行うために,Oracleの接続ユーザに次の権限を付与する必要があります。
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SYS.DBA_PENDING_TRANSACTIONSのSELECT権限
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FORCE ANY TRANSACTION権限
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SYS.DBMS_SYSTEMをEXECUTEする権限
権限を付与する方法については,Oracleのマニュアルを参照してください。
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動的パフォーマンスビューの参照権の設定
Oracleに接続するユーザは,動的パフォーマンスビューの参照権を持っている必要があります。次のどちらかの方法でOracleに接続するユーザに動的パフォーマンスビューの参照権を設定してください。
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「GRANT SELECT_CATALOG_ROLE TO <ユーザ名>;」を実行する。
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「GRANT SELECT ON V_$INSTANCE TO <ユーザ名>;」,「GRANT SELECT ON V_$PROCESS TO <ユーザ名>;」,および「GRANT SELECT ON V_$SESSION TO <ユーザ名>;」を実行する。
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タイムアウトの設定
Oracleのサーバ定義のDISTRIBUTED_LOCK_TIMEOUTパラメタに設定します。
なお,このほかXAOpenStringのSesTmパラメタの設定がタイムアウトに影響しますが,このパラメタはチューニングできません。
詳細については,次の個所またはマニュアルを参照してください。
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マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「8.6.6 データベースでのタイムアウトを設定する」
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マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「8.6.8 タイムアウトを設定するチューニングパラメタ」
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Oracleのマニュアル
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