Hitachi

Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス


csccompodeploy(HCSCコンポーネントの配備)

〈このページの構成〉

形式

csccompodeploy [-h]
               -user <ログインユーザID>
               -pass <ログインパスワード>
               {-csc <HCSCサーバ名>|-cluster <クラスタ名>}
               {-name <サービスID|受付ID>
              |-all [-errskip]
              |-namelist <HCSCコンポーネント指定ファイル名> [-errskip]}

機能

セットアップ済みのHCSCサーバに,HCSCコンポーネントを配備します。

ログインユーザIDなどの必須オプションは,HCSC-Managerコマンド共通定義ファイルにデフォルト値を設定することで,このコマンドでの指定を省略できます。

また,実行対象が複数のHCSCコンポーネントである場合,一部のHCSCコンポーネントでエラー(通信障害など,HCSCコンポーネント呼び出し時に発生するエラーを含む)が発生しても,そのHCSCコンポーネントの処理をスキップして処理を継続することもできます(エラースキップ機能)。エラースキップ機能は,運用環境の運用画面や開発環境の一括実行機能(「複数サービスをサーバに配備して開始」など)からは実行できません。

このコマンドの使用方法については,目的にあわせてマニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の次に示す個所を参照してください。

引数

-h

コマンドの使用方法が表示されます。このオプションを指定している場合は,ほかのオプションを指定しても無視されます。

-user <ログインユーザID> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するユーザIDを指定します。

-pass <ログインパスワード> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するパスワードを指定します。

-csc <HCSCサーバ名> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−8文字))

HCSCコンポーネントを配備するHCSCサーバ名を指定します。

-cluster <クラスタ名> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−8文字))

HCSCコンポーネントを一括配備するクラスタ名を指定します。なお,クラスタ種別がHAのときに-clusterを指定するとエラーになります。

-name <サービスID|受付ID> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−8文字))

配備するHCSCコンポーネントのサービスIDまたは受付IDを指定します。

-all

未配備のHCSCコンポーネントをすべて配備します。-cscと同時に指定した場合は,そのHCSCサーバ内で未配備のHCSCコンポーネントをすべて配備します。-clusterと同時に指定した場合は,そのクラスタ内で未配備のHCSCコンポーネントをすべて配備します。

このオプションを指定した場合のHCSCコンポーネントの配備順は次のとおりです。-errskipと同時に指定していない場合,処理中にエラーが発生すると,すべてのHCSCコンポーネントが配備されていなくても配備処理は終了します。

配備順

HCSCコンポーネントの種類

HCSCコンポーネント内の配備順

1

サービスアダプタ

サービスIDの昇順

2

ビジネスプロセス

ビジネスプロセス名の昇順

3

ユーザ定義受付

次の優先順位に従って実行されます。

  1. ユーザ定義受付(呼出先選択)の受付IDの昇順

  2. ビジネスプロセス名の昇順,およびユーザ定義受付(呼出先固定)の受付IDの昇順

-errskip

指定されたHCSCコンポーネントの一部で配備に失敗しても,処理を継続します(エラースキップ機能)。このオプションは,-allまたは-namelistと同時に指定してください。

エラースキップ機能を使用していて,HCSCコンポーネントでエラーが発生した場合,HCSC-Managerのログおよびコンソールへのメッセージ出力の流れは次のようになります。

  1. 一部のHCSCコンポーネントでエラーが発生すると,該当するエラーメッセージを出力して,処理を継続します。

  2. すべてのHCSCコンポーネントの処理終了後,エラーとなったHCSCコンポーネントの件数を通知する警告メッセージを出力します。

なお,このオプションをHCSC-Managerコマンド共通定義ファイル(csccmd.properties)に定義すれば,常にエラースキップ機能が有効になり,このコマンドでの指定を省略できます。HCSC-Managerコマンド共通定義ファイルの定義方法については,「6.5.2 HCSC-Managerコマンド共通定義ファイル」を参照してください。

-namelist <HCSCコンポーネント指定ファイル名> 〜((1−200バイト))

配備するHCSCコンポーネントをHCSCコンポーネント指定ファイルで指定します。絶対パスまたは相対パスで指定します。ファイルが存在しない場合は異常終了します。HCSCコンポーネント指定ファイルについては,「6.5.5 HCSCコンポーネント指定ファイル」を参照してください。

なお,指定されたHCSCコンポーネントの配備順およびエラー発生時の処理は,-allオプションと同じです。

入力例

(1)単一のHCSCサーバにすべてのサービスアダプタを配備する場合
csccompodeploy -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -all
(2)指定したサービスアダプタを単一のHCSCサーバに配備する場合
csccompodeploy -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -name <サービスアダプタのサービスID>
(3)HCSCサーバ「CSCSrv1」下にあるすべてのHCSCコンポーネントを配備し,一部のHCSCコンポーネントの配備に失敗しても処理を継続する場合
csccompodeploy -csc CSCSrv1 -all -errskip
(4)HCSCサーバ「CSCSrv1」下にあるHCSCコンポーネントのうち,HCSCコンポーネント指定ファイル「hcsccomponent.txt」に指定されているHCSCコンポーネントを配備し,一部のHCSCコンポーネントの配備に失敗しても処理を継続する場合
csccompodeploy -csc CSCSrv1 -namelist hcsccomponent.txt -errskip

戻り値

戻り値

意味

0

正常終了しました。

1

コマンドが異常終了しました。

2

通信タイムアウトが発生しました。

3

排他エラーが発生しました。

9

実行権限のチェックエラーが発生しました。

-errskipを指定する場合は,HCSCコンポーネントの処理でエラーが発生しても処理を継続するため,戻り値は「0」となります。ただし,オプションの組み合わせ不正など,HCSCコンポーネント呼び出し時以外でエラーが発生した場合,戻り値は「0」以外となるときがあります。

注意事項