2.7.2 N対1クラスタ構成時の実行環境のセットアップ
環境の構築後,N対1クラスタを構成する実行環境をセットアップします。
N対1クラスタ構成時の実行環境のセットアップの流れを次に示します。
図中の各工程について次に説明します。なお,N対1クラスタ構成での運用については,「5.7.2 HAクラスタ構成での運用」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) セットアップの準備
セットアップ前に,次の作業を行います。次の作業は,実行系および待機系でそれぞれ行います。
- 実行環境に必要なソフトウェアの設定
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J2EEサーバのセットアップなどを行います。設定する内容と設定方法については,「3.1.2 実行環境に必要なソフトウェアを設定する」を参照してください。
なお,セットアップ時には,クラスタの種類に応じてReliable Messagingのシステム名※を次のように設定してください。
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HAクラスタ内の場合
実行系と待機系で同じ名称に設定してください。
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ロードバランスクラスタ内の場合
それぞれのHCSCサーバでユニークな名称に設定してください。
- 注※
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RMシステムごとに作成するキュー名を次に示します。
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Queue.1.DisplayName= HCSC<クラスタ名>ACPT_RCVQ
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Queue.1.QueueName= HCSC<クラスタ名>ACPT_RCVQ
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Queue.2.DisplayName= HCSC<クラスタ名>ACPT_DBQ
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Queue.2.QueueName= HCSC<クラスタ名>ACPT_DBQ
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Queue.3.DisplayName= HCSC<クラスタ名>TRNS_RCVQ
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Queue.3.QueueName= HCSC<クラスタ名>TRNS_RCVQ
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- サービスリクエスタへの送信制御
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サービスリクエスタ用のネットワークを切断するなどして,実行系および待機系でサービス部品の実行要求を受け付けられない状態にします。
- CTMを使用する場合の設定
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CTMを使用する場合,HCSCサーバランタイム定義ファイルでrequest-ejb.ctmにtrueを設定してください。
HCSCサーバランタイム定義ファイルの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.5.6 HCSCサーバランタイム定義ファイル」を参照してください。
(2) 実行環境(待機系)のセットアップ
実行環境(待機系)のセットアップ手順については,「2.6.2(2) 実行環境(待機系)のセットアップ」を参照してください。
(3) 実行環境(実行系)のセットアップ
実行環境(実行系)のセットアップ手順については,「2.6.2(3) 実行環境(実行系)のセットアップ」を参照してください。
(4) クラスタソフトウェアの設定
HAクラスタ構成の場合,クラスタソフトウェアを設定します。
クラスタソフトウェアの設定方法については,「2.6.2(4) クラスタソフトウェアの設定」を参照してください。
(5) ロードバランサの設定
ロードバランスクラスタを構成しているすべてのHCSCサーバへサービス部品の実行要求を送信するように設定します。
CTMを使用する場合,すべてのHCSCサーバでCTMドメインマネジャ名およびスマートエージェントのポート番号を同じ値に設定する必要があります。
汎用ロードバランサの設定方法については,使用する汎用ロードバランサのドキュメントを参照してください。
(6) 標準受付の開始
すべてのHCSCサーバの標準受付を開始します。標準受付の開始方法については,「5.3.10 標準受付を開始する」を参照してください。