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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド


1.3 テスト環境と本番環境との関係

サービスプラットフォームでは,まず,テスト環境を構築してテストやデバッグを実施します。テスト環境の構築には,HCSC簡易セットアップ機能を使用できます。

実際のシステム開発では,テスト環境のほかに本番で使用する環境を構築する必要があります。そのため,テスト環境で使用したリポジトリを,本番環境に移行する必要があります。

テスト環境で使用したリポジトリを本番環境へ移行するには,次の3つのケースがあります。

ケース1

テスト環境と本番環境で,データベースとReliable Messagingの使用有無を同じ設定で構築した場合

ケース2

テスト環境と本番環境で,データベースとReliable Messagingの使用有無を異なる設定で構築したが,テスト環境で使用したリポジトリをそのまま本番環境へ移行できる場合

ケース3

テスト環境と本番環境で,データベースとReliable Messagingの使用有無を異なる設定で構築したため,テスト環境で使用したリポジトリを本番環境のリポジトリに作成し直す場合

注※

テスト環境で使用したリポジトリをそのまま本番環境へ移行できるかどうかについては,「4.3 リポジトリのインポート」を参照してください。

それぞれのケースに対応する,データベースとReliable Messagingの使用有無の設定を次の表に示します。なお,データベースとReliable Messagingの使用有無による構成の形態については,「2.2 システム構成の形態,J2EEサーバの互換モード,およびSOAPモードの選択」を参照してください。

表1‒2 データベースとReliable Messagingの使用有無の設定に対応したケース

テスト環境の設定

本番環境の設定

データベースとReliable Messagingの両方を使用する

データベースを使用してReliable Messagingを使用しない

データベースとReliable Messagingの両方を使用しない

データベースとReliable Messagingの両方を使用する

ケース1

ケース3

ケース3

データベースを使用してReliable Messagingを使用しない

ケース2

ケース1

ケース3

データベースとReliable Messagingの両方を使用しない

ケース2

ケース2

ケース1

注※

テスト環境と本番環境の設定で,通常のユーザが該当する設定です。

それぞれのケースによる移行の概要を次に説明します。

〈この節の構成〉