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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編


付録E.1 XML形式からバイナリ形式に分割処理方式で変換する場合

XML形式からバイナリ形式に分割処理方式でファイルを変換する場合の定義例について説明します。

この例で使用する入力XMLファイルおよび出力バイナリファイルの例を次の図に示します。

図E‒1 入力XMLファイルおよび出力バイナリファイルの例

[図データ]

この例では,ヘッダレコードとトレーラレコードを使用します。また,分割処理方式で変換するレコードは1レコードずつとします。

変換に必要なファイルの一覧を次の表に示します。

表E‒1 変換に必要なファイルの一覧(XML形式からバイナリ形式に変換する場合)

#

ファイル種別

形式

1

入力XMLスキーマ

XSD

2

出力ヘッダレコード用バイナリフォーマット定義ファイル

FDX

3

出力データレコード用バイナリフォーマット定義ファイル

FDX

4

出力トレーラレコード用バイナリフォーマット定義ファイル

FDX

5

ヘッダレコード用データ変換定義ファイル

XSL

6

データレコード用データ変換定義ファイル

XSL

7

トレーラレコード用データ変換定義ファイル

XSL

8

ファイル操作アダプタ定義ファイル

プロパティファイル

バイナリ形式のファイルを出力する場合,各レコード種別に対応するバイナリフォーマット定義ファイル(#2,#3,#4),および各レコード種別に対応するデータ変換定義ファイル(#5,#6,#7)を作成します。

バイナリフォーマット定義ファイルの作成方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「4.4 電文フォーマット(バイナリフォーマット定義ファイル)の作成方法」を参照してください。また,データ変換定義ファイルの作成方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「7.3.1 データ変換の定義手順」の,Eclipseのメニューから表示する場合の説明を参照してください。

  1. 入力XMLスキーマ(XSDファイル)

    Eclipseが提供するWST(Web Standard Tools)などを利用して,次の内容の入力XMLスキーマを作成します。入力XMLスキーマのファイル名は「FOPSchema.xsd」とします。

    [図データ]

    図は,マッピング定義ファイル作成時に入力XMLスキーマを変換元スキーマとして読み込んだ状態です。

  2. 出力ヘッダレコード用バイナリフォーマット定義ファイル(FDXファイル)

    バイナリフォーマット定義ファイルを次のように作成します。バイナリフォーマット定義ファイルの名称は「FOPHeaderFormat1.fdx」とします。

    [図データ]

  3. 出力データレコード用バイナリフォーマット定義ファイル(FDXファイル)

    バイナリフォーマット定義ファイルを次のように作成します。バイナリフォーマット定義ファイルの名称は「FOPDataFormat1.fdx」とします。

    [図データ]

  4. 出力トレーラレコード用バイナリフォーマット定義ファイル(FDXファイル)

    バイナリフォーマット定義ファイルを次のように作成します。バイナリフォーマット定義ファイルの名称は「FOPTrailerFormat1.fdx」とします。

    [図データ]

  5. ヘッダレコード用データ変換定義ファイル(XSLファイル)

    データ変換定義ファイルを次のように作成します。XSLファイルの名称は「FOPHeader1.xsl」とします。新規マッピング定義ファイルの作成時,変換元スキーマに「FOPSchema.xsd」を,変換先スキーマに「FOPHeaderFormat1.fdx」を指定します。

    [図データ]

  6. データレコード用データ変換定義ファイル(XSLファイル)

    データ変換定義ファイルを次のように作成します。XSLファイルの名称は「FOPData1.xsl」とします。新規マッピング定義ファイルの作成時,変換元スキーマに「FOPSchema.xsd」を,変換先スキーマに「FOPDataFormat1.fdx」を指定します。

    [図データ]

  7. トレーラレコード用データ変換定義ファイル(XSLファイル)

    データ変換定義ファイルを次のように作成します。XSLファイルの名称は「FOPTrailer1.xsl」とします。新規マッピング定義ファイルの作成時,変換元スキーマに「FOPSchema.xsd」を,変換先スキーマに「FOPTrailerFormat1.fdx」を指定します。

    [図データ]

  8. ファイル操作アダプタ定義ファイル

    サービスアダプタ定義画面(詳細)で[独自定義ファイル]のcscFileOperation.propertiesを選択し,[編集]ボタンをクリックして次のように定義します。

    [図データ]

    ファイル操作アダプタ定義ファイルの詳細はマニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「3.5.2 ファイル操作アダプタ定義ファイル」を参照してください。

  9. サービスアダプタの定義

    サービスアダプタ定義画面(詳細)で,作成した次のファイルを独自定義ファイルとして追加します。

    • FOPHeaderFormat1.fdx

    • FOPDataFormat1.fdx

    • FOPTrailerFormat1.fdx

    • FOPHeader1.xsl

    • FOPData1.xsl

    • FOPTrailer1.xsl