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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


8.7.13 各オペレーションで使用するフォルダおよびファイルの管理

ファイル操作アダプタでは,作業フォルダ,または共通フォルダを指定してファイルの変換,複製,削除などを行います。作業フォルダおよび共通フォルダ同士を使用してファイルを入出力したり,作業フォルダからファイルを入力して共通フォルダへファイルを出力したりすることもできます。

〈この項の構成〉

(1) 同名のファイルが存在する場合の動作の指定

次のオペレーションでは,すでに同名のファイルが出力先のフォルダに存在する場合,ファイル操作アダプタ定義ファイルのプロパティで,ファイルを上書きするか,エラーメッセージを出力するかを指定できます。

ファイル操作アダプタ定義ファイルの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「3.5.2 ファイル操作アダプタ定義ファイル」を参照してください。

(2) 排他取得タイムアウトの指定

読み込み対象のファイルが共通フォルダにあるとき,ファイルに対して共有ロックを取得します。また,書き込み対象,削除対象,移動対象のファイルが共通フォルダにあるとき,ファイルに対して占有ロックを取得します。

それぞれのロック取得に失敗したとき,指定間隔おきに指定回数まで排他取得処理をリトライします。リトライ間隔とリトライ回数の積に,各排他取得時のファイルアクセス時間を加えた時間がタイムアウト時間となります。タイムアウト時間を設定するには,ファイル操作アダプタ実行環境プロパティファイルにあるロックリトライ回数およびロックリトライ間隔のパラメタを指定してください。設定するパラメタについて,次の表に示します。

表8‒33 排他取得タイムアウトの設定

項番

プロパティのキー名称

デフォルト値

1

共有ロックリトライ回数(回)

readLock.retry.count

0

2

共有ロックリトライ間隔(秒)

readLock.retry.interval

1

3

占有ロックリトライ回数(回)

writeLock.retry.count

0

4

占有ロックリトライ間隔(秒)

writeLock.retry.interval

1

ファイル操作アダプタ実行環境プロパティファイルの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.8.8 ファイル操作アダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。