6.8.8　ファイル操作アダプタ実行環境プロパティファイル

(a)　メッセージログ

messagelog-level={0｜10｜20}　〜<<10>>

メッセージログの出力レベルを指定します。出力情報と出力レベルを次の表に示します。

出力情報	出力レベル
	0	10	20
エラー情報 例外または障害の発生原因	○	○	○
警告情報 発生した問題など	△	○	○
インフォメーション 電文や引数の内容 HCSC-Messagingの状態の変更（起動時や終了時） コマンド受付時と実行完了時 イベントの通知	△	△	△

(b)　保守用ログ

methodtrace-level={1｜2｜3｜4｜5}　〜<<3>>

保守用ログの出力レベルを指定します。出力情報と出力レベルを次の表に示します。

出力情報	出力レベル
	1	2	3	4	5
リクエスタサービスメソッドの入口／出口情報（クラス名，メソッド名，引数，戻り値）	×	○	○	○	○
外部（BPなど）のインターフェースの入口／出口情報（クラス名，メソッド名，引数，戻り値）	×	×	○	○	○
コンポーネント内インターフェースの入口／出口情報（クラス名，メソッド名，引数，戻り値）	×	×	×	○	○
デバッグ情報（処理の分岐などの情報）	×	×	×	×	○

methodtrace-filenum=保守用ログの面数　〜＜数字＞((1−16))<<8>>

保守用ログの面数を指定します。

methodtrace-filesize=保守用ログの1面当たりの最大サイズ　〜＜数字＞((4096−2147483647))<<2097152>>

保守用ログの1面当たりの最大サイズをバイト単位で指定します。

(c)　例外ログ

exptrace-filenum=例外ログの面数　〜＜数字＞((1−16))<<8>>

例外ログの面数を指定します。

exptrace-filesize=例外ログの1面当たりの最大サイズ　〜＜数字＞((4096−2147483647))<<2097152>>

例外ログの1面当たりの最大サイズをバイト単位で指定します。

(d)　排他取得

readLock.retry.count=共有ロック取得失敗時のロックリトライ回数　〜＜数字＞((0−1024))<<0>>

共有ロック取得失敗時のロックリトライ回数を指定します。

readLock.retry.interval=共有ロック取得失敗時のロックリトライ間隔　〜＜数字＞((1−1024))<<1>>

共有ロック取得失敗時のロックリトライ間隔を秒単位で指定します。

writeLock.retry.count=占有ロック取得失敗時のロックリトライ回数　〜＜数字＞((0−1024))<<0>>

占有ロック取得失敗時のロックリトライ回数を指定します。

writeLock.retry.interval=占有ロック取得失敗時のロックリトライ間隔　〜＜数字＞((1−1024))<<1>>

占有ロック取得失敗時のロックリトライ間隔を秒単位で指定します。

(e)　その他

transform.limitsize=ファイルの変換を打ち切る入力ファイルのサイズ　〜＜数字＞((0−2147483647))<<62914560>>

ファイル変換オペレーションで，変換対象とする入力ファイルの上限サイズをバイト単位で指定します。入力ファイルが上限サイズを超える場合，エラーメッセージ（KDEC80051-E）を出力し，処理を終了します。0を指定した場合は，無制限となります。

transform.timeout=ファイルの変換を打ち切るタイムアウト時間　〜＜数字＞((0−86400))<<60>>

ファイル変換オペレーションで，分割処理方式のタイムアウト時間を秒単位で指定します。ファイル変換オペレーションの実行開始から，分割されたすべてのレコードの処理が完了するまでの経過時間が，指定したタイムアウト時間を過ぎた場合，エラーメッセージ（KDEC80052-E）を出力し，処理を終了します。

なお，一括処理方式では指定しても無視されます。

0を指定した場合はタイムアウトしません。

compress.inputfile.limitsize=ファイルの圧縮を打ち切る入力ファイルのサイズ　〜＜数字＞((1−9223372036854775807))<<4294967296>>

ファイル圧縮オペレーションで，圧縮対象とする入力ファイルの上限サイズをバイト単位で指定します。最大値を指定した場合は無制限の扱いとなります。入力ファイルが上限サイズを超える場合，エラーメッセージ（KDEC80105-E）を出力し，処理を終了します。

compress.outputfile.limitsize=ファイルの圧縮を打ち切る出力ファイルのサイズ　〜＜数字＞((1−9223372036854775807))<<4294967296>>

ファイル圧縮オペレーションで，圧縮対象とする出力ファイルの上限サイズをバイト単位で指定します。最大値を指定した場合は無制限の扱いとなります。出力ファイルが上限サイズを超える場合，エラーメッセージ（KDEC80106-E）を出力し，処理を終了します。

compress.timeout=ファイルの圧縮を打ち切るタイムアウト時間　〜＜数字＞((0−86400))<<60>>

ファイル圧縮オペレーションで，圧縮のタイムアウト時間を秒単位で指定します。ファイル圧縮オペレーションの実行開始からファイルの圧縮までの時間が，ここで指定したタイムアウト時間を過ぎた場合，エラーメッセージ（KDEC80107-E）を出力し，処理を終了します。

0を指定した場合はタイムアウトしません。

extract.inputfile.limitsize=ファイルの伸張を打ち切る入力ファイルのサイズ　〜＜数字＞((1−9223372036854775807))<<4294967296>>

ファイル伸張オペレーションで，伸張対象とする入力ファイルの上限サイズをバイト単位で指定します。最大値を指定した場合は無制限の扱いとなります。入力ファイルが上限サイズを超える場合，エラーメッセージ（KDEC80126-E）を出力し，処理を終了します。

extract.outputfile.limitsize=ファイルの伸張を打ち切る出力ファイルのサイズ　〜＜数字＞((1−9223372036854775807))<<4294967296>>

ファイル伸張オペレーションで，伸張対象とする出力ファイルの上限サイズをバイト単位で指定します。最大値を指定した場合は無制限の扱いとなります。出力ファイルが上限サイズを超える場合，エラーメッセージ（KDEC80127-E）を出力し，処理を終了します。

extract.timeout=ファイルの伸張を打ち切るタイムアウト時間　〜＜数字＞((0−86400))<<60>>

ファイル伸張オペレーションで，伸張のタイムアウト時間を秒単位で指定します。ファイル伸張オペレーションの実行開始からファイルの伸張までの時間が，ここで指定したタイムアウト時間を過ぎた場合，エラーメッセージ（KDEC80128-E）を出力し，処理を終了します。

0を指定した場合はタイムアウトしません。

writeList.outputfile.limitsize=ファイルの一覧書き込みを打ち切る出力ファイルサイズ　〜＜数字＞((0−214743647))<<62914560>>

ファイル一覧書き込みオペレーションで，ファイル一覧情報を出力するファイルの上限サイズをバイト単位で指定します。出力ファイルが上限サイズを超える場合，エラーメッセージ（KDEC80182-E）を出力し，処理を終了します。0を指定した場合は，無制限となります。

read.limitsize=ファイルの読み込みを打ち切る入力ファイルのサイズ　〜＜数字＞((1−9223372036854775807))<<4294967296>>

ファイル読み込みオペレーションで読み込める入力ファイルの上限サイズをバイト単位で指定します。最大値を指定した場合は，無制限となります。

write.limitsize=ファイルの書き込みを打ち切る出力ファイルのサイズ　〜＜数字＞((1−9223372036854775807))<<4294967296>>

ファイル書き込みオペレーションで書き込める出力ファイルの上限サイズをバイト単位で指定します。最大値を指定した場合は，無制限となります。

write.output-folder-name=共通フォルダ定義名　〜＜文字列＞

ファイル書き込みオペレーションの要求電文（ヘッダ）が省略された場合に適用される，共通フォルダ定義名を指定します。要求電文（ヘッダ）のoutput-folder-nameの指定値の代わりとなります。作業フォルダで指定しても無効になります。

要求電文（ヘッダ）の指定がある場合は，このプロパティの指定は無視されます。要求電文とこのプロパティの両方とも指定されていない場合は，ファイル書き込みオペレーション実行時にエラーになります。

write.output-file-name=出力ファイルパス　〜＜文字列＞

ファイル書き込みオペレーションの要求電文（ヘッダ）が省略された場合に適用される，出力ファイルパスを指定します。要求電文（ヘッダ）のoutput-file-nameの指定値の代わりとなります。作業フォルダで指定しても無効になります。

出力ファイルパスは，共通フォルダからの相対パスで指定します。また，出力ファイルパスには次に示す記号は使用できません。

• 円マーク（\）

• スラッシュ（/）

• コロン（:）

• アスタリスク（*）

• クエスチョンマーク（?）

• ダブルクォーテーション（"）

• 左アングルブラケット（<）

• 右アングルブラケット（>）

• パイプライン（|）

要求電文（ヘッダ）の指定がある場合は，このプロパティの指定は無視されます。要求電文とこのプロパティの両方とも指定されていない場合は，ファイル書き込みオペレーション実行時にエラーになります。

write.output-mode={new｜append}　〜<<new>>

ファイル書き込みオペレーションの要求電文（ヘッダ）が省略された場合に適用される，ファイルの出力方式を指定します。要求電文（ヘッダ）のoutput-modeの指定値の代わりとなります。

• new

  ファイルを新規作成します。既存のファイルがある場合は上書きします。

• append

  既存のファイルの末尾に追加します。

要求電文（ヘッダ）の指定がある場合は，このプロパティの指定は無視されます。

write.output-file-validation={ON｜OFF}　〜<<OFF>>

ファイル書き込みオペレーションの要求電文（ヘッダ）が省略された場合に適用される，ファイルの検証有無を指定します。要求電文（ヘッダ）のoutput-file-validationの指定値の代わりとなります。

• ON

  出力ファイルを検証します。

• OFF

  出力ファイルを検証しません。

要求電文（ヘッダ）の指定がある場合は，このプロパティの指定は無視されます。