8.7.8 ファイル伸張オペレーション
ここでは,ファイル伸張オペレーションでサポートする機能やファイル形式について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) ファイル伸張オペレーションの機能概要
ファイル伸張オペレーションは,作業フォルダまたは共通フォルダから伸張元の入力ファイルを読み込み,伸張後の出力ファイルを作業フォルダまたは共通フォルダに書き込みます。
ファイル伸張オペレーションの処理の概要を次の図に示します。
(2) サポートするファイル形式
ファイル伸張オペレーションでサポートするファイル形式を次に示します。ディレクトリが格納されたZIPファイルの伸張はサポートしていません。入力ファイルにディレクトリが格納されたZIPファイルを指定した場合,エラーメッセージ(KDEC80123-E)を出力し,ファイル伸張オペレーションが中止されます。
ファイル形式 |
入力ファイル |
出力ファイル |
---|---|---|
ZIP形式※ |
○ |
○ |
上記以外 |
× |
○ |
ファイル伸張オペレーションを使用する際の,入出力ファイルに関する制限事項を次に示します。
項目 |
制限事項 |
---|---|
入力ファイルのエントリ名 |
次に示す半角の英数字と記号だけが使用できます。
|
出力ファイル名 |
出力ファイル名は,要求電文に定義された出力ファイル名の接頭辞を使用して自動的に付与されます。 |
出力ファイル数 |
伸張後の出力ファイル数は1〜999を制限とします。これを満たさない場合,エラーメッセージ(KDEC80125-E)を出力し,ファイル伸張オペレーションを中止します。 複数の出力ファイルを単一の出力先フォルダへ伸張することはできますが,複数の出力先フォルダを指定することはできません。 |
入力ファイルのファイルサイズ |
入力ファイルの最大ファイルサイズの初期値は4GBです。 入力ファイルの最大ファイルサイズを設定するには,ファイルの伸張を打ち切る入力ファイルのサイズのパラメタ(ファイル操作アダプタ実行環境プロパティファイルのextract.inputfile.limitsize)を指定してください。 |
出力ファイルのファイルサイズ |
出力ファイルの最大ファイルサイズの初期値は4GBです。 出力ファイルの最大ファイルサイズを設定するには,ファイルの伸張を打ち切る出力ファイルのサイズのパラメタ(ファイル操作アダプタ実行環境プロパティファイルのextract.outputfile.limitsize)を指定してください。 |
ファイル操作アダプタ実行環境プロパティファイルの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.8.8 ファイル操作アダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。