8.4.5 作業フォルダと中間ファイルの作成
FTP受付は,ビジネスプロセスとの間のファイルデータを受け渡すために,FTPクライアントから送られてきたファイルのデータやファイルの一覧情報を一時的に格納する中間ファイルを作成します。また,中間ファイルは,リクエストごとにFTP受付が生成する作業フォルダに格納されます。
作業フォルダを作成するディレクトリはHCSCサーバランタイム定義ファイルのwork-folderプロパティで設定してください。詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.5.6 HCSCサーバランタイム定義ファイル」を参照してください。
なお,作業フォルダと作業フォルダに格納された中間ファイルは,次の条件を満たした場合に削除されます。
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FTP受付定義ファイルのurecp-ftp.work-dir.auto-deleteプロパティの値が「true」である。
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FTP受付がビジネスプロセスを呼び出して,呼び出したビジネスプロセスから,<success>タグの値がtrueの応答電文を受け取った。
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FTP受付とFTPインバウンドアダプタの間のデータ(ファイルの内容やリストデータ)の受け渡しが正常に終了した。または,GETINFOオペレーションの応答電文の<reply-code>の値が400〜599の値である。
上記の条件を満たしていない場合や,プロセスが異常終了した場合およびcscpireexecコマンド(プロセスインスタンスの再実行)などでビジネスプロセスを再実行した場合は,作業フォルダおよび作業フォルダ内の中間ファイルが自動で削除されません。FTP受付が作業フォルダを削除できなかった場合,次の方法で作業フォルダと中間ファイルを削除してください。
- FTP受付定義ファイルのurecp-ftp.work-dir.auto-deleteプロパティの値が「false」の場合
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ビジネスプロセスが実行する最後の処理でファイル操作アダプタを呼び出して作業フォルダと中間ファイルを削除してください。または,cscfswlsコマンドで作業フォルダを参照し,削除対象かどうか確認したあと,cscfswrmコマンドで作業フォルダを削除してください。
- FTP受付定義ファイルのurecp-ftp.work-dir.auto-deleteプロパティの値が「true」の場合
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cscfswlsコマンドで作業フォルダを参照し,削除対象かどうか確認したあと,cscfswrmコマンドで作業フォルダを削除してください。
詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscfswls(作業フォルダの参照)」または「cscfswrm(作業フォルダの削除)」を参照してください。
共通フォルダ内のファイルを中間ファイルとして使用する場合も,リクエストを受け付けた時点で作業フォルダが作成されます。自動で削除されなかった作業フォルダについては,cscfswrmコマンドで作業フォルダを削除してください。