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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


8.4.4 リクエストIDの生成

FTP受付は,FTPクライアントからのリクエストを受け付けると,リクエストごとにリクエストIDを生成します。ビジネスプロセスの処理は,生成したリクエストIDを指定して実行されます。

リクエストIDは次の形式で生成されます。

<受付ID><FTPクライアントのIPアドレス><日付><時刻><追番><分割キー><HCSCサーバ名>

リクエストIDのそれぞれの項目について次の表に示します。

表8‒3 リクエストIDの項目

項目

桁数

内容

<受付ID>

8桁

FTP受付の設定で指定した受付IDです。受付IDが8桁に満たない場合は,受付IDの右側に足りない分の「-」が設定されます。

<FTPクライアントのIPアドレス>

IPv4の場合:12桁

IPv6の場合:32桁

要求元のFTPクライアントのIPアドレスです。IPv4アドレスのそれぞれのバイトが3桁に満たない場合は,それぞれのバイトの左側に足りない分の「0」が設定されます。IPv6アドレスはそれぞれのバイトが4桁に満たない場合は,それぞれのバイトの左側に足りない分の「0」が設定されます。英字は小文字で表記されます。

<日付>

8桁

FTP受付がリクエストを受け付けた日付がyyyymmddの形式で設定されます。

  • yyyy:西暦年

  • mm:月

  • dd:日

<時刻>

9桁

FTP受付がリクエストを受け付けた時刻がhhmmssSSSの形式で設定されます。

  • hh:時

  • mm:分

  • ss:秒

  • SSS:ミリ秒

<追番>

3桁

フォルダ名を一意にするための整数値が「000」からの連番で設定されます。<日付><時刻><追番>がすでにあるリクエストIDと重複する場合は追番を1つ繰り上げます。

「001」から「999」までのどの整数値を設定しても重複する場合,<日付>および<時刻>を変更して追番には「000」を設定します。

<分割キー>

1桁

HCSCサーバ名が付加されていることを示す分割キーです。半角スラッシュ(/),半角アットマーク(@)または半角ピリオドが使用されます。

HCSCサーバランタイム定義ファイルで変更可能です。

詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.5.6 HCSCサーバランタイム定義ファイル」を参照してください。

<HCSCサーバ名>

最大8桁

FTP受付が配備されているHCSCサーバの名称です。HCSCサーバ名が8桁に満たない場合,不足分は補われません。