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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編


21.3.3 TimerManagerのステータス遷移

TimerManagerは,サスペンド(一時停止),リジューム(再開)などによる閉塞や,停止の処理に伴って,ステータスが遷移します。そのときのTimerManagerのステータスは,isStoppedメソッド,isStoppingメソッド,isSuspendedメソッドなどを使用して確認できます。TimerManagerのステータス遷移を次の図に示します。

図21‒6 TimerManagerのステータス遷移

[図データ]

それぞれのステータスの詳細について次の表に示します。

表21‒11 TimerManagerのステータス

図中の番号

ステータス

説明

1

running

TimerManagerが実行中の状態です。新規スケジュールの受付と実行ができます。

2

suspending

サスペンド実行中の状態です。サスペンドが実行されたときに,実行中のタスクが残っていることを示します。実行中のタスクがなくなるとステータスがsuspendedに遷移します。

3

suspended

すべてのタスクがサスペンドされている状態です。ステータスがsuspendedのときは,スケジューリングされたすべてのタスクは実行されません。ステータスがsuspendedのタスクは,リジュームされた時に実行されます。

4

stopping

TimerManagerの停止処理が実行中の状態です。停止処理が実行されたときに,実行中のタスクが残っていることを示します。実行中のタスクがなくなるとステータスがstoppedに遷移します。

5

stopped

TimerManagerが停止した状態です。すべてのタスクが停止されて,それ以降実行されないことを示しています。一度停止したTimerManagerは再開できません。

注※ 番号は,図21-6の番号を示します。