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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


19.5.8 アプリケーションサーバの設定

アプリケーションサーバの設定では,運用管理ポータルとHAモニタのコマンドを使用してアプリケーションサーバをクラスタ構成に配置します。また,論理サーバをセットアップして設定情報を配布し,J2EEサーバにJ2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポート,および開始します。アプリケーションサーバの設定手順を次に示します。

  1. 待機系ノードで,リカバリ用のJ2EEサーバを起動します。

    cjstartsvコマンドを使用して,待機系(NodeR)のリカバリ用のJ2EEサーバを起動します。

  2. 待機系ノードのリカバリ用のJ2EEサーバで,リソースアダプタを設定します。

    待機系では,実行系で使用しているすべてのリソースアダプタと同じ設定のリソースアダプタをインポート,デプロイ,および開始状態にしてください。ただし,待機系のJ2EEサーバに定義するリソースアダプタでは,コネクションプーリング機能を使用する必要はありません。サーバ管理コマンドで設定するコネクションの最小値と最大値は0を指定してください。

    リソースアダプタのインポート,デプロイ,および開始には,サーバ管理コマンドを使用します。サーバ管理コマンドでの操作については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「3. サーバ管理コマンドの基本操作」を参照してください。

  3. リソースアダプタの設定が完了したら,待機系ノードのリカバリ用のJ2EEサーバを停止します。

    cjstopsvコマンドを使用して,待機系(NodeR)のリカバリ用のJ2EEサーバを停止します。

  4. 待機系ノードでHAモニタのmonbeginコマンドを実行して,待機系のアプリケーションサーバを待機状態にします。

    • 待機系ノードでのコマンドの実行例

      待機系(NodeR)で,N台の実行系(Node1〜Node4)に対応する「# monbegin <サーバ識別名>」を実行して,N台の実行系に対応する待機系を待機状態にします。

  5. 運用管理サーバを起動します。

    運用管理サーバを起動して,運用管理サーバ上の運用管理エージェント,Management Server,および論理サーバ(監視用CORBAネーミングサービス)を起動します。運用管理サーバの起動方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「4.1.1 システムの起動手順」およびマニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「4.1.2 システムの起動方法」を参照してください。

  6. 実行系ノード(Node1〜Node4)でHAモニタのmonbeginコマンドを実行して,実行系のアプリケーションサーバを実行系として起動します。

    • 実行系ノードでのコマンドの実行例

      Node1〜Node4で「# monbegin <サーバ識別名>」を実行して,各ノードの実行系を起動します。この例では,シェルスクリプトファイル(start.sh)が実行されて,Node1〜Node4の各実行系の運用管理エージェントが起動されます。

  7. 運用管理ポータルで,Node1〜Node4の各実行系のJ2EEサーバをセットアップします。

    「運用管理ドメインの構成定義」の[セットアップ]画面で,J2EEサーバをセットアップします。運用管理ポータルでの操作手順および画面の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」を参照してください。

  8. 運用管理ポータルで,J2EEサーバに設定した情報をNode1〜Node4の各実行系に配布します。

    「論理サーバの環境設定」の[設定情報の配布]画面で,J2EEサーバに設定した情報をNode1〜Node4の各実行系に配布します。

  9. 運用管理ポータルで,各実行系の論理サーバを起動します。

    この例では,シェルスクリプトファイル(start.sh)の中で実行系の論理サーバを起動しないため,運用管理ポータルを使用して論理サーバを起動してください。

  10. サーバ管理コマンドを使用して,Node1〜Node4の各実行系のJ2EEサーバにJ2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポートします。また,インポートしたJ2EEアプリケーションとリソースアダプタを設定および開始します。

    サーバ管理コマンドでの操作については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「3. サーバ管理コマンドの基本操作」を参照してください。

    なお,J2EEサーバおよびその前提プロセスを起動してからサーバ管理コマンドを実行してください。また,サーバ管理コマンドでの操作が終わったら,サーバ管理コマンドを停止させてください。