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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


18.4.5 アプリケーションサーバの設定

アプリケーションサーバの設定では,Management Serverとクラスタアドミニストレータを使用してアプリケーションサーバをクラスタ構成に配置します。また,J2EEサーバにJ2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポート,および開始します。アプリケーションサーバの設定手順を次に示します。

  1. Node1およびNode2で,それぞれ運用管理エージェント,およびManagement Serverを起動します。

    運用管理エージェント,およびManagement Serverの起動方法については,「2.6 システムの起動と停止の設定」を参照してください。

  2. クラスタサービスを開始して,リソースグループGroupAとGroupBをそれぞれオンラインにします。

    現用系のアプリケーションサーバ(Node1の現用系1とNode2の現用系2)が起動されて,予備系のアプリケーションサーバ(Node2の予備系1とNode1の予備系2)が待機状態になっている,通常の運用状態になります。

    [図データ]

  3. 現用系のアプリケーションサーバ(Node1の現用系1とNode2の現用系2)に対して,Management ServerのSmart Composer機能のコマンドで,設定済みの簡易構築定義ファイルを基に,Webシステムをセットアップして起動します。また,サーバ管理コマンドを使用して,J2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポートして,インポートしたJ2EEアプリケーションとリソースアダプタを開始します。

    J2EEアプリケーションの設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.1.29 業務アプリケーションを設定して開始する(CUI利用時)」,リソースアダプタの設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の次の個所を参照してください。

    また,サーバ管理コマンドでの操作については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「3. サーバ管理コマンドの基本操作」を参照してください。

  4. クラスタアドミニストレータで,リソースグループGroupBに対して「グループの移動」を実行して系を切り替え,Node1の予備系2のアプリケーションサーバを起動します。

    [図データ]

  5. Node1の予備系2のアプリケーションサーバに対して,Management ServerのSmart Composer機能のコマンドで,設定済みの簡易構築定義ファイルを基に,Webシステムをセットアップして起動します。また,サーバ管理コマンドを使用して,J2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポートして,インポートしたJ2EEアプリケーションとリソースアダプタを開始します。

    Node1の予備系2には,Node2の現用系2と同じJ2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポートします。

  6. クラスタアドミニストレータで,リソースグループGroupBに対して「グループの移動」を実行して系を切り替え,Node2の現用系2のアプリケーションサーバを起動し,通常の運用状態に戻します。

    [図データ]

  7. リソースグループGroupAに対して「グループの移動」を実行して系を切り替え,Node2の予備系1のアプリケーションサーバを起動します。

    [図データ]

  8. Node2の予備系1のアプリケーションサーバに対して,Management ServerのSmart Composer機能のコマンドで,設定済みの簡易構築定義ファイルを基に,Webシステムをセットアップして起動します。また,サーバ管理コマンドを使用して,J2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポートして,インポートしたJ2EEアプリケーションとリソースアダプタを開始します。

    Node2の予備系1には,Node1の現用系1と同じJ2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポートします。

  9. リソースグループGroupAに対して「グループの移動」を実行して系を切り替え,Node1の現用系1のアプリケーションサーバを起動し,通常の運用状態に戻します。

    [図データ]