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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


18.4.2 クラスタサーバの環境設定

ここでは,Windows Server Failover Clusterと連携する場合の,Management Serverでの設定時の留意点について説明します。

参考

Management Serverを初めて使用するホストでは,Management Serverをセットアップする必要があります。Management Serverのセットアップについては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.1.14 運用管理機能を構築する」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 簡易構築定義ファイルでの設定

Management ServerのSmart Composer機能の簡易構築定義ファイルで,Webシステムおよびホストの定義をします。論理サーバを設置するホストおよび各論理サーバの構成を定義するときの留意点を次に示します。

また,論理J2EEサーバ(j2ee-server),論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグの設定での留意点を次に示します。

(a) 論理J2EEサーバの設定

  • ホストの固定の設定

    論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内の次のパラメタに,任意の値を設定して,管理用ホストおよび運用用ホストを固定してください。

    • mngagent.connector.hostパラメタ(運用管理エージェントのホスト名またはIPアドレス)

    • vbroker.se.iiop_tp.hostパラメタ(J2EEサーバ単位でEJBコンテナのホスト名またはIPアドレス)

    • webserver.connector.nio_http.bind_hostパラメタ(NIO HTTPサーバで使用するホスト名またはIPアドレス)

    注※ mngagent.connector.hostパラメタとあわせて,mngagent.connector.portパラメタを指定する場合は,仮想ホストごとに異なるポート番号を指定してください。

  • グローバルトランザクションの設定

    グローバルトランザクションを使用する場合は,論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内の次のパラメタに,次の設定をしてください。

    • ejbserver.distributedtx.XATransaction.enabledパラメタ(ライトトランザクション機能の有効または無効の設定)に「false」を設定します。デフォルトでは「false」が設定されています。

    • ejbserver.distributedtx.ots.status.directory1パラメタ(インプロセスOTSのステータスファイルのバックアップの格納先)に,共有ディスク装置のディレクトリを設定します。デフォルトでは「otsstatus」が設定されています。

      設定例

      L:\Group1\otsstatus

(b) 論理Webサーバの設定

論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に,次の設定が必要です。

  • ホストの固定の設定

    Listenパラメタで,リクエストを受け付けるIPアドレスまたはホスト名を設定して,Webサーバのホストを固定してください。