Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編


2.4.1 EJBアクセスで使用できる機能

EJBアクセスで使用できる機能について,次の表に示します。それぞれの機能の詳細については,参照先の説明を参照してください。

表2‒13 EJBアクセスで使用できる機能

分類

機能

説明

参照先マニュアル

参照個所

JNDI

基本機能

JNDI名前空間へのオブジェクトのバインドとルックアップ

自動的にバインドされる名称(Portable Global JNDI名またはHITACHI_EJBから始まる名称),またはユーザ指定名前空間を利用して,EJBホームオブジェクトおよびビジネスインタフェースのリファレンスをネーミングサービスからルックアップできます。

基本・開発編(コンテナ共通機能)

2.3

拡張機能

ラウンドロビンポリシーによるCORBAネーミングサービスの検索

複数のネーミングサービスとJ2EEサーバで構成されるシステムに対して,バッチアプリケーションからのルックアップをラウンドロビンで実行できます。これによって,負荷分散を実現できます。

2.7

ネーミング管理機能でのキャッシング

ネーミングサービスからルックアップしたオブジェクトをメモリ上に保持(キャッシュ)できます。キャッシュの利用によって,ネーミングサービスへのアクセスの性能上のコストを削減できます。

2.8

EJB

Enterprise Beanの実行

EJBコンテナで実行されているEnterprise Beanをバッチアプリケーションから呼び出せます。ただし,呼び出し方法はリモート呼び出しだけ使用できます。ローカル呼び出しはできません。

基本・開発編(EJBコンテナ)

2.2

Enterprise Beanの呼び出し

3.4

RMI-IIOPスタブ,インタフェースの取得

バッチアプリケーションから,TPBrokerのRMI-IIOPの機能を利用してアプリケーションを呼び出せます。

3.7

EJBのリモートインタフェースの呼び出し

バッチアプリケーションからのEJB呼び出し実行時に通信障害が発生した場合に,送信動作を選択できます。

2.13

トランザクション

トランザクション管理

バッチアプリケーションでトランザクションを開始・決着できます。ただし,バッチアプリケーションの場合,グローバルトランザクションは使用できません。

基本・開発編(コンテナ共通機能)

3.4

EJBクライアントアプリケーションでのトランザクションの実装

バッチアプリケーションでUserTransactionを取得し,トランザクションを開始・決着できます。UserTransactionの取得方法には次の2種類の方法があります。

  1. UserTransactionFactoryクラスを使用する方法

  2. ルックアップを使用する方法

基本・開発編(EJBコンテナ)

3.5

そのほか

EJBコンテナでのタイムアウトの設定

バッチサーバとネーミングサービス間,およびバッチサーバとJ2EEサーバ間の通信で,RMI-IIOP通信のタイムアウトを設定できます。

バッチアプリケーションの場合,Stateful Session Beanのタイムアウト,Entity BeanのEJBオブジェクトのタイムアウト,およびインスタンス取得待ちのタイムアウトの説明は該当しません。

基本・開発編(EJBコンテナ)

2.11

性能解析トレースを使用したシステムの性能解析

バッチアプリケーションの性能解析トレースを出力できます。

保守/移行編

7章

アプリケーションのユーザログ出力

バッチアプリケーションのログを出力できます。

このマニュアル

8章

注※ 参照先のマニュアル名称は,「アプリケーションサーバ 機能解説」を省略しています。