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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


2.7 ラウンドロビンポリシーによるCORBAネーミングサービスの検索

複数のCORBAネーミングサービスに登録されている同一名称(別名)のEJBホームオブジェクトまたはビジネスインタフェースのリファレンスを,ラウンドロビンポリシーに従ってルックアップできます。これを,ラウンドロビン検索といいます。

JNDIの名前空間から該当する名前でEJBホームオブジェクトまたはビジネスインタフェースのリファレンスをラウンドロビン検索した場合,クライアントアプリケーションは複数のCORBAネーミングサービス上に存在するEJBホームオブジェクトまたはビジネスインタフェースのリファレンスから,ラウンドロビンのポリシーで選択されたEJBホームオブジェクトまたはビジネスインタフェースのリファレンスを取得できます。これによって,J2EEサーバをクラスタ構成で開始して,負荷を分散できます。また,EJBクライアントからは,クラスタ構成を意識しないで,J2EEサーバのEnterprise Beanを呼び出すことができます。

この節の構成を次の表に示します。

表2‒30 この節の構成(ラウンドロビンポリシーによるCORBAネーミングサービスの検索)

分類

タイトル

参照先

解説

ラウンドロビン検索の範囲

2.7.1

ラウンドロビン検索の動作

2.7.2

設定

ラウンドロビン検索をするために必要な設定

2.7.3

ラウンドロビン検索機能を使用する場合の推奨する設定

2.7.4

注意事項

ラウンドロビン検索をする場合の注意事項

2.7.5

注 「実装」および「運用」について,この機能固有の説明はありません。

ポイント

ラウンドロビン検索をする場合,検索対象となるEJBホームオブジェクトまたはビジネスインタフェースのリファレンスは同じ名称でCORBAネーミングサービスに登録されている必要があります。このため,ユーザ指定名前空間機能を使用して,それぞれのEJBホームオブジェクトまたはビジネスインタフェースのリファレンスに同じ名称を指定してください。

〈この節の構成〉