17.10.3 1:1系切り替えシステムで計画的に系を切り替える場合の起動と停止
1:1系切り替えシステムでトラブル発生時以外の場合に,実行系と待機系を計画的に切り替えるときの手順について説明します。系を切り替えるときには,待機系のホストでアプリケーションサーバが待機状態になっている必要があります。
1:1系切り替えシステムで実行系と待機系を計画的に切り替えるときの手順を次に示します。なお,現用系のホストが実行系として起動されていることを前提としています。
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運用管理エージェントを停止するスクリプトで,運用管理ドメイン内の論理サーバを一括停止する設定にしていない場合は,実行系のホストで各論理サーバを停止します。
運用管理エージェントを停止するスクリプトで論理サーバを停止する設定にしている場合は,不要な手順です。論理サーバの停止方法については,次のマニュアルを参照してください。
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J2EEアプリケーションを実行するシステムの場合
マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「4.1.4 システムの停止方法」を参照してください。
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バッチアプリケーションを実行するシステムの場合
マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「6.1.4 システムの停止方法」を参照してください。
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実行系のホストでmonswapコマンドを実行して,系を切り替えます。
# monswap サーバの識別名
下線部分には,serversファイルのオペランド「alias」に指定されているサーバの識別名を指定します。
運用管理エージェントを停止するスクリプトに定義されている処理が実行されて,実行系のホストのアプリケーションサーバが停止します。そのあと,今まで待機していた系でアプリケーションサーバが起動します。これで,計画的な系切り替えの手順は完了です。
- 参考
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1:1系切り替えシステムをメンテナンスする場合の起動と停止の手順については,「17.10.4 アプリケーションサーバの1:1系切り替えシステムをメンテナンスする場合の起動と停止」または「17.10.5 運用管理サーバの1:1系切り替えシステムをメンテナンスする場合の起動と停止」を参照してください。
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serversファイルの定義(HAモニタでのサーバの環境設定)については,「17.6.6 サーバ対応の環境設定」,または「17.7.7 サーバ対応の環境設定」を参照してください。
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