17.6.6 サーバ対応の環境設定
HAモニタでのサーバ対応の環境設定では,系で稼働させる実行サーバや待機サーバの環境を定義します。
serversという定義ファイルに,アプリケーションサーバの1:1系切り替え用のサーバ対応の環境を定義してください。サーバ対応の環境設定での設定内容を次の表に示します。
表17‒2 サーバ対応の環境設定での設定内容(アプリケーションサーバの1:1系切り替えの場合)
オペランド
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設定内容
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name
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運用管理エージェントと論理サーバを起動するシェルスクリプトファイルを指定します。
指定例:/home/manager/hamon/bin/manager_adminagent_start.sh
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alias
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サーバの識別名を指定します。現用系と予備系で同じ名称を指定します。
指定例:CAP
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acttype
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サーバの起動方法を指定します。ここでは,HAモニタのコマンドでサーバを起動するため,「monitor」を指定します。
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termcommand
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運用管理エージェントと論理サーバを停止するシェルスクリプトファイルを指定します。
指定例:/home/manager/hamon/bin/manager_adminagent_stop.sh
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initial
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サーバ起動時の状態を指定します。
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現用系の場合
「online」を指定します。
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予備系の場合
「standby」を指定します。
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disk
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共有ディスク装置のキャラクタ型スペシャルファイル名を指定します。
指定例:/dev/vg00
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lan_updown
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LANの状態設定ファイルを使用するかどうかを指定します。ここでは,LANの状態設定ファイルを使用するため,「use」を指定します。
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fs_name
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切り替えるファイルシステムに対応する論理ボリュームの絶対パス名を指定します。なお,この設定は,$TPFSをUNIXファイルで使用する場合だけ必要です。
指定例:/dev/rdisk0
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fs_mount_dir
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切り替えるファイルシステムのマウント先ディレクトリの絶対パス名を指定します。なお,この設定は,$TPFSをUNIXファイルで使用する場合だけ必要です。
指定例:/hamon
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patrolcommand
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運用管理エージェントのプロセスを監視するシェルスクリプトファイルを指定します。
指定例:/home/manager/hamon/bin/manager_adminagent_monitor.sh
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servexec_retry
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障害を検出した場合の再起動の回数を指定します。ここでは,障害を検出した場合に再起動をしないで系を切り替えるため,「0」を指定します。
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waitserv_exec
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運用管理エージェントと論理サーバの起動完了処理を実行するときに起動コマンドの実行完了を待つかどうかを指定します。ここでは,実行完了を待つため,「yes」を指定します。
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サーバ対応の環境設定の詳細については,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。
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