17.10.5 運用管理サーバの1:1系切り替えシステムをメンテナンスする場合の起動と停止
Management Serverの設定を変更するために,運用管理サーバの1:1系切り替えシステムをメンテナンスする場合の起動と停止の手順について説明します。
なお,これらの手順は,すでに実行系のホストでManagement Serverが起動している場合の手順です。
-
実行系のホスト(現用系のホスト)で,mstrexportコマンドを実行します。
# mstrexport mstruct.zip
現用系のホストのManagement Serverの設定情報が自動収集されて,収集された情報がZIP形式のファイルに保存されます。
下線部分には,自動収集された設定情報を保存するZIP形式のファイルのパスを指定します。
-
手順1.で保存されたZIP形式のファイルを,実行系から待機系にコピーします。
-
待機系のホスト(予備系のホスト)で,mstrimportコマンドを実行します。
# mstrimport mstruct.zip
下線部分には,手順2でコピーしたZIP形式のファイルのパスを指定します。
これによって,手順2.でコピーしたManagement Serverの設定情報が待機系のホストに展開されて,実行系のManagement Serverと待機系のManagement Serverが同じ設定になります。
-
実行系のホストでmonswapコマンドを実行して,系を切り替えます。
# monswap サーバの識別名
下線部分には,serversファイルのオペランド「alias」に指定されているサーバの識別名を指定します。
実行系のホストのManagement Serverが停止してから,今まで待機していた系でManagement Serverが起動します。Management Serverの起動時に実行系の設定情報がシステムに反映されます。
-
切り替え後の実行系のホスト(予備系のホスト)で,必要に応じて,定義の変更に関連した動作確認を実行します。
-
切り替え後の実行系のホスト(予備系のホスト)で,必要に応じて,再度monswapコマンドを実行します。
現用系のホストを実行系に戻す場合に実行してください。
-
切り替え後の実行系のホスト(現用系のホスト)で,必要に応じて,定義の変更に関連した動作確認を実行します。
これで,メンテナンス時の起動と停止の手順は完了です。
- 参考
-
serversファイルの定義(HAモニタでのサーバの環境設定)については,「17.7.7 サーバ対応の環境設定」を参照してください。