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TPBroker Version 5 トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker 運用ガイド


2.12.2 ディスク占有量

ORBのトラブルシュート機能を使用するときのディスク占有量について説明します。

〈この項の構成〉

(1) ディスク占有量の算出式

ORBのトラブルシュート機能を使用するときのディスク占有量を次の表に示します。

表2‒17 ORBのトラブルシュート機能を使用するときのディスク占有量

項番

項目

ディスク占有量(バイト)

1

Windows

%VBROKER_ADM%\..\log\comtrc\*

UNIX

$VBROKER_ADM/../log/comtrc/*

<C++ ORB通信トレース容量>以上

詳細は次の個所を参照してください。

(2)(a) C++ ORB通信トレース容量の算出式

2

(UNIXだけ)

$VBROKER_ADM/../log/hgttrc/*

<osagentバーボースログファイル容量>以上

詳細は次の個所を参照してください。

(2)(b) osagentバーボースログファイル容量の算出式

3

Windows

%VBROKER_ADM%\..\log\mdltrc\*

UNIX

$VBROKER_ADM/../log/mdltrc/*

<C++ ORBモジュールトレース容量>以上

詳細は次の個所を参照してください。

(2)(c) C++ ORBモジュールトレース容量の算出式

4

Windows(C++ORB)だけ

%VBROKER_ADM%\..\log\stktrc\*

<C++ ORBスタックトレース容量>以上

詳細は次の個所を参照してください。

(2)(d) C++ ORBスタックトレース容量の算出式

5

Windows

%VBROKER_ADM%\..\logj\*

UNIX

$VBROKER_ADM/../logj/*

<エラーログ容量>+<メッセージログ容量>以上

詳細は次の個所を参照してください。

(2)(f) メッセージログ容量の算出式

6

Windows

%VBROKER_ADM%\..\logj\comtrc\*

UNIX

$VBROKER_ADM/../logj/comtrc/*

<Java ORB通信トレース容量>+<ネーミングサービス通信トレース容量>+<osfind通信トレース容量>+<oad通信トレース容量>+<irep通信トレース容量>+<gatekeeper通信トレース容量>以上

詳細は次の個所を参照してください。

7

Windows

%VBROKER_ADM%\..\logj\mdltrc\*

UNIX

$VBROKER_ADM/../logj/mdltrc/*

<Java ORBモジュールトレース容量>+<ネーミングサービスモジュールトレース容量>+<osfindモジュールトレース容量>+<oadモジュールトレース容量>+<irepモジュールトレース容量>+<gatekeeperモジュールトレース容量>以上

詳細は次の個所を参照してください。

8

Windows

%VBROKER_ADM%\..\logj\namelog\*

UNIX

$VBROKER_ADM/../logj/namelog/*

<ネーミングサービス名前空間情報ログ容量>

詳細は次の個所を参照してください。

注※

ORBアプリケーションプログラムが作成できるファイルサイズの上限値に,モジュールトレースまたは通信トレースのファイルサイズ以下の値を設定してORBアプリケーションプログラムを実行すると,アプリケーションが異常終了するなど,動作が不安定になります。ファイルサイズの上限値は,limitコマンドなどでトレースファイルのサイズを下回る値に変更しないでください。

(2) 出力ファイルの算出式

出力ファイルの算出式について説明します。

(a) C++ ORB通信トレース容量の算出式

32ビット用OSの場合

C++ ORB通信トレース容量 = (24×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 128)×(<実行中のosagentの数> + <実行中のOTSのデーモンプロセスおよびコマンド数>)×<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)

64ビット用OSの場合

C++ ORB通信トレース容量 = (24×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 192)×(<実行中のosagentの数> + <実行中のOTSのデーモンプロセスおよびコマンド数>)×<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)

(b) osagentバーボースログファイル容量の算出式

osagentバーボースログファイル容量 = (1,024×<定義句HVI_GTEE_FILESIZEの値>)×<実行中のosagentの数>×(<定義句HVI_GTEE_FILECOUNTの値> + 2) / 0.8 (単位:バイト)

(c) C++ ORBモジュールトレース容量の算出式

32ビット用OSの場合

C++ ORBモジュールトレース容量 = (32×<環境変数HVI_MTRENTRYCOUNTの値>)×(<実行中のosagentの数> + <実行中のOTSのデーモンプロセスおよびコマンド数>)×<環境変数HVI_MTRFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)

64ビット用OSの場合

C++ ORBモジュールトレース容量 = (48×<環境変数HVI_MTRENTRYCOUNTの値> + 192) × (<実行中のosagentの数> + <実行中のOTSのデーモンプロセスおよびコマンド数>)×<環境変数HVI_MTRFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)

(d) C++ ORBスタックトレース容量の算出式

C++ ORBスタックトレース容量 = 4,000×<環境変数HVI_STKFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)

(e) エラーログ容量の算出式

エラーログ容量 = (<定義句HVI_ORBLOG_SIZEの値> + 512) ×2 / 0.8 (単位:バイト)

(f) メッセージログ容量の算出式

メッセージログ容量 = <定義句HVI_ORBMSGLOG_SIZEの値>×2 / 0.8 (単位:バイト)

(g) Java ORB通信トレース容量の算出式

32ビット用OSの場合
Windows

Java ORB通信トレース容量 = (32×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 128)×(<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> + <実行中のJava ORB UAPの数>) / 0.8 (単位:バイト)

UNIX

Java ORB通信トレース容量 = (32×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 128) ×<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)

64ビット用OSの場合
Windows

Java ORB通信トレース容量 = (40×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 192)×(<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> + <実行中のJava ORB UAPの数>) / 0.8 (単位:バイト)

UNIX

Java ORB通信トレース容量 = (40×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 192) ×<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)

(h) ネーミングサービス通信トレース容量の算出式

32ビット用OSの場合
Windows

ネーミングサービス通信トレース容量 = (32×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 128)×(<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> + <実行中のネーミングサービスの数>) / 0.8 (単位:バイト)

UNIX

ネーミングサービス通信トレース容量 = (32×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 128)×<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)

64ビット用OSの場合
Windows

ネーミングサービス通信トレース容量 = (40×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 192)×(<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> + <実行中のネーミングサービスの数>) / 0.8 (単位:バイト)

UNIX

ネーミングサービス通信トレース容量 = (40×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 192) ×<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)

(i) osfind通信トレース容量の算出式

32ビット用OSの場合
Windows

osfind通信トレース容量 = (32×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 128)×(<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> + <実行中のosfindの数>) / 0.8 (単位:バイト)

UNIX

osfind通信トレース容量 = (32×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 128)×<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)

64ビット用OSの場合
Windows

osfind通信トレース容量 = (40×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 192)×(<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> + <実行中のosfindの数>) / 0.8 (単位:バイト)

UNIX

osfind通信トレース容量 = (40×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 192)×<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)

(j) oad通信トレース容量の算出式

32ビット用OSの場合
Windows

oad通信トレース容量 = (32×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 128)×(<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> + <実行中のoadの数>) / 0.8 (単位:バイト)

UNIX

oad通信トレース容量 = (32×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 128)×<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)

64ビット用OSの場合
Windows

oad通信トレース容量 = (40×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 192)×(<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> + <実行中のoadの数>) / 0.8 (単位:バイト)

UNIX

oad通信トレース容量 = (40×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 192)×<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)

(k) irep通信トレース容量の算出式

32ビット用OSの場合
Windows

irep通信トレース容量 = (32×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 128)×(<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> + <実行中のirepの数>) / 0.8 (単位:バイト)

UNIX

irep通信トレース容量 = (32×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 128)×<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)

64ビット用OSの場合
Windows

irep通信トレース容量 = (40×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 192)×(<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> + <実行中のirepの数>) / 0.8 (単位:バイト)

UNIX

irep通信トレース容量 = (40×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 192)×<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)

(l) gatekeeper通信トレース容量の算出式

Windowsだけサポートしています。

Windows

gatekeeper通信トレース容量 = (32×<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの値> + 128)×(<環境変数HVI_COMTFILECOUNTの値> + <実行中のgatekeeperの数>) / 0.8 (単位:バイト)

(m) Java ORBモジュールトレース容量の算出式

32ビット用OSの場合

Java ORBモジュールトレース容量 = (16×<環境変数HVI_MTRENTRYCOUNTの値> + 128)×(<環境変数HVI_MTRFILECOUNTの値> + <実行中のJava ORB UAPの数>) / 0.8 (単位:バイト)

64ビット用OSの場合

Java ORBモジュールトレース容量 = (32×<環境変数HVI_MTRENTRYCOUNTの値> + 192)×(<環境変数HVI_MTRFILECOUNTの値> + <実行中のJava ORB UAPの数>) / 0.8 (単位:バイト)

(n) ネーミングサービスモジュールトレース容量の算出式

32ビット用OSの場合

ネーミングサービスモジュールトレース容量 = (16×<環境変数HVI_MTRENTRYCOUNTの値> + 128)×(<環境変数HVI_MTRFILECOUNTの値> + <実行中のネーミングサービスの数>) / 0.8 (単位:バイト)

64ビット用OSの場合

ネーミングサービスモジュールトレース容量 = (32×<環境変数HVI_MTRENTRYCOUNTの値> + 192)×(<環境変数HVI_MTRFILECOUNTの値> + <実行中のネーミングサービスの数>) / 0.8 (単位:バイト)

(o) osfindモジュールトレース容量の算出式

32ビット用OSの場合

osfindモジュールトレース容量 = (16×<環境変数HVI_MTRENTRYCOUNTの値> + 128) × (<環境変数HVI_MTRFILECOUNTの値> + <実行中のosfindの数>) / 0.8 (単位:バイト)

64ビット用OSの場合

osfindモジュールトレース容量 = (32×<環境変数HVI_MTRENTRYCOUNTの値> + 192)×(<環境変数HVI_MTRFILECOUNTの値> + <実行中のosfindの数>) / 0.8 (単位:バイト)

(p) oadモジュールトレース容量の算出式

32ビット用OSの場合

oadモジュールトレース容量 = (16×<環境変数HVI_MTRENTRYCOUNTの値> + 128)×(<環境変数HVI_MTRFILECOUNTの値> + <実行中のoadの数>) / 0.8 (単位:バイト)

64ビット用OSの場合

oadモジュールトレース容量 = (32×<環境変数HVI_MTRENTRYCOUNTの値> + 192)×(<環境変数HVI_MTRFILECOUNTの値> + <実行中のoadの数>) / 0.8 (単位:バイト)

(q) irepモジュールトレース容量の算出式

32ビット用OSの場合

irepモジュールトレース容量 = (16×<環境変数HVI_MTRENTRYCOUNTの値> + 128)×(<環境変数HVI_MTRFILECOUNTの値> + <実行中のirepの数>) / 0.8 (単位:バイト)

64ビット用OSの場合

irepモジュールトレース容量 = (32×<環境変数HVI_MTRENTRYCOUNTの値> + 192)×(<環境変数HVI_MTRFILECOUNTの値> + <実行中のirepの数>) / 0.8 (単位:バイト)

(r) gatekeeperモジュールトレース容量の算出式

Windowsだけサポートしています。

gatekeeperモジュールトレース容量 = (16×<環境変数HVI_MTRENTRYCOUNTの値> + 128)×(<環境変数HVI_MTRFILECOUNTの値> + <実行中のgatekeeperの数>) / 0.8 (単位:バイト)

(s) ネーミングサービス名前空間情報ログ容量の算出式

ネーミングサービス名前空間情報ログ容量 = (<環境変数HVI_NAMELOGFILESIZEの値> + 1,024)×2×<環境変数HVI_NAMELOGFILECOUNTの値> / 0.8 (単位:バイト)