2.8.3 通信トレース(環境変数)
通信トレースに関する環境変数の詳細について説明します。
(1) HVI_COMTRACE
〜<文字列> { true|false|Y|N } <<true>>
通信トレースを取得するかどうかを設定します。
-
true|Y
通信トレースを取得します。
-
false|N
通信トレースを取得しません。
設定値"Y"および"N"は,下位バージョンのORBとの共通環境を実現するために使用できますが,設定値"true"および"false"の使用を推奨します。
- 注意事項
-
指定範囲外の値を設定した場合は,デフォルト値が設定されます。
- 使用言語
-
Java ORB,C++ ORB
(2) HVI_COMTENTRYCOUNT
〜<符号なし整数> ((100〜30000000)) <<20000>>
通信トレースの出力ファイルのエントリ数の上限値を設定します。
- 注意事項
-
指定範囲外の値を設定した場合は,デフォルト値が設定されます。
- 使用言語
-
Java ORB,C++ ORB
(3) HVI_COMTFILECOUNT
- (Java ORB) 〜<符号なし整数> ((1〜256)) <<15>>
-
通信トレースの出力ディレクトリ(${VBROKER_ADM}/../logj/comtrc(%VBROKER_ADM%\..\logj\comtrc))に,実行形式ファイルごとに作成するファイルの上限値を設定します。新規にファイルを作成する場合にこの設定値を超えているときには,更新時刻の古いものから削除します。同時に実行するORBアプリケーション数以上の値にしてください。
- (C++ ORB) 〜<符号なし整数> ((1〜256)) <<10>>
-
通信トレースの出力ディレクトリ(${VBROKER_ADM}/../log/comtrc(%VBROKER_ADM%\..\log\comtrc))に,実行形式ファイルごとに作成するファイルの上限値を設定します。新規にファイルを作成する場合にこの設定値を超えているときには,更新時刻の古いものから削除します。
- 注意事項
-
指定範囲外の値を設定した場合は,デフォルト値が設定されます。
- 使用言語
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Java ORB,C++ ORB
(4) HVI_COMTTELEGSIZE
- (Java ORB) 〜<符号なし整数> ((0〜1000000)) <<512>>(単位:バイト)
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取得する通信電文のサイズを設定します。"0"を設定した場合は通信電文を取得しません。
- 注意事項
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指定範囲外の値を設定した場合,または次の条件を満たす値を設定した場合は,デフォルト値が設定されます。
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32ビット用OSの場合
<環境変数HVI_COMTTELEGSIZEの設定値> > {(<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの設定値> - 10)×32}
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64ビット用OSの場合
<環境変数HVI_COMTTELEGSIZEの設定値> > {(<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの設定値> - 10)×40}
-
- (C++ ORB) 〜<符号なし整数> ((0〜1000000)) <<528>>(単位:バイト)
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取得する通信電文のサイズを設定します。"0"を設定した場合は通信電文を取得しません。
- 注意事項
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指定範囲外の値を設定した場合,または次の条件を満たす値を設定した場合は,デフォルト値が設定されます。
<環境変数HVI_COMTTELEGSIZEの設定値> > {(<環境変数HVI_COMTENTRYCOUNTの設定値> - 10)×24}
- 使用言語
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Java ORB,C++ ORB