Hitachi

TPBroker Version 5 トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker 運用ガイド


2.4 環境設定

この節では,ORBトラブルシュート機能の環境設定について説明します。

環境設定の流れを次の図で示します。詳細は2.5以降を参照してください。

図2‒2 環境設定の流れ

[図データ]

設定できる値

TPBrokerのORBトラブルシュート機能では,環境変数,定義句,およびプロパティで詳細な設定ができますが,項目によって設定できる値が異なります。事前に次の表で確認してください。

表2‒8 項目ごとの設定方法

項目

設定できる値

環境変数

定義句

プロパティ

モジュールトレース

×

エラーログ

×

×

通信トレース

×

メッセージログ

バーボースログ

×

×

スタックトレース

×

ネーミングサービス名前空間情報ログ

×

マイナーコード

×

(凡例) ○:設定できる ×:設定できない

注※ イベントビューアのアプリケーションログ(Windows),およびsyslog(UNIX)に関することだけが設定できます。

設定した値の優先順位

環境変数とプロパティは同時に設定できます。同時に設定した場合の優先順位について次に示します。

トレース共通環境変数 < 環境変数 < プロパティ

定義句を設定する場合の優先順位を次に示します。

トレース共通環境変数 < 定義句