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TPBroker Version 5 トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker 運用ガイド


2.2.7 ネーミングサービス名前空間情報ログ(出力ディレクトリとファイル名)

ここでは,ネーミングサービス名前空間情報ログの出力ディレクトリ,ファイル名,および作成タイミングについて説明します。

ネーミングサービス名前空間情報ログはプロセスごとに次の表のとおりに作成されます。

表2‒7 ネーミングサービス名前空間情報ログ(出力ディレクトリとファイル名の一覧)

項目名

説明

出力ディレクトリ

${VBROKER_ADM}/../logj/namelog

(%VBROKER_ADM%\..\logj\namelog)

ファイル名

  • namelog1.<プロセスID>.<時刻情報>.txt

  • namelog2.<プロセスID>.<時刻情報>.txt

時刻情報は,環境変数HVI_TRACEFILENAME_TODで付加するかどうかを設定できます。

作成タイミング

ネーミングサービスに対して,最初にコンテキストやオブジェクトの登録処理を行ったとき

注※

時刻情報は,ファイルが作成された時刻です。YYYYMMDDHHMMSS形式で付加されます。

出力ディレクトリの絶対パスの長さが210を超えると,出力に失敗する場合がありますので注意してください。

ファイルはネーミングサービスのプロセスごとに最大で二つ作成し,スワップさせながら使用します。一つのファイルの上限サイズは環境変数HVI_NAMELOGFILESIZEによって指定できます。ログを出力する場合にログファイルのサイズがこの設定値を超えているときには,もう一つのファイルにスワップします。

ファイルは,環境変数HVI_NAMELOGFILECOUNTで指定した値(例えばn個とする)のプロセス数分,出力ディレクトリ下に保持されます。ネーミングサービスでは一つのプロセス当たりに,最大で二つのログファイルを作成できますので,最大でn×2個のファイルを保持します。新規にログファイルを作成する場合に指定値を超えているときには,更新時刻の古いものから順に削除します。ただし,削除しようとしたファイルが使用中の場合は,使用者がいなくなるまでファイルは存在します。そのため,n×2個以上のファイルが存在することもあります。