Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド
開発環境で作成した内容を運用環境で使用する場合,cscrepctlコマンドを使用して,ZIPファイル形式で保存されたリポジトリ情報をリポジトリにインポートします。
次のコマンドを入力します。
cscrepctl -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -import <ファイル名> |
インポートする場合は,リポジトリに設定したディレクトリ以下のディレクトリおよびファイルを参照していないことを必ず確認してから,cscrepctlコマンドを実行してください。
cscrepctlコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscrepctl(インポート/エクスポート)」を参照してください。
インポートには,次の2つの方法があります。
ZIPファイル形式で保存されたリポジトリ情報のうち,リポジトリへの展開内容は,次の2とおりから選択できます。
次のどれかに該当する場合,リポジトリ情報はインポートできません。
3.および4.の場合は,該当するビジネスプロセスやサービスアダプタを実行環境から削除したあと,リポジトリをインポートしてください。
表4-2 インポートできる場合とできない場合の設定
インポートするリポジトリ情報での設定 | 現在の運用環境のリポジトリ情報での設定 | ||
---|---|---|---|
データベースとReliable Messagingの両方を使用する | データベースを使用してReliable Messagingを使用しない | データベースとReliable Messagingの両方を使用しない | |
データベースとReliable Messagingの両方を使用する | ○ | × | × |
データベースを使用してReliable Messagingを使用しない | ○ | ○ | × |
データベースとReliable Messagingの両方を使用しない | ○ | ○ | ○ |
リポジトリをインポートする際に,インポート前のリポジトリ情報をZIPファイル形式で自動バックアップします。バックアップファイルは,cscimport.zipのファイル名で次のディレクトリに出力されます。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\spool\manager
なお,バックアップファイルの出力先ディレクトリは,HCSC-Manager定義ファイルのcscmng.envbackup.dirパラメタ,またはcscmng.envbackup.dir.importパラメタで変更できます。
また,自動バックアップをするかどうかは,HCSC-Manager定義ファイルのcscmng.envbackup.autogetパラメタ,またはcscmng.envbackup.autoget.offパラメタで設定できます。
HCSC-Manager定義ファイルの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「HCSC-Manager定義ファイル」を参照してください。
また,バックアップファイルから運用環境を復旧する方法については,「7.9.3(2) 運用環境の復旧」を参照してください。
現在のリポジトリ情報よりも新しいバージョンのリポジトリ情報をインポートすると,インポート時にリポジトリが自動でバージョンアップされます。
なお,現在配備されているビジネスプロセスやサービスアダプタが,インポートするリポジトリ情報では削除されている場合,バージョンアップ時のインポートでエラーが発生します。エラーが発生した場合,現在のリポジトリを運用環境からエクスポートして,開発環境にインポートします。そのあと,開発環境でバージョンアップしたリポジトリを開発環境からエクスポートして,運用環境にインポートしてください。
バージョンアップの詳細については,「付録G 旧バージョンからの移行」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2012, 2019, Hitachi, Ltd.