Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド
コンポーネントインポート機能を使うと,複数の開発環境で開発したリポジトリ内のHCSCコンポーネントは,運用環境のリポジトリにcscrepctlコマンドで集約できます。
インポート対象のリポジトリZIPファイルに存在しないHCSCコンポーネントは,標準のインポートでは運用環境のリポジトリから削除します。コンポーネントインポート機能を使用すると,運用環境のリポジトリから削除しないで,リポジトリZIPファイル内の特定のHCSCコンポーネントだけ追加・更新できます。
コンポーネントインポート機能で実行できる作業は次のとおりです。
作業名 | 作業内容 | cscrepctlコマンドで指定するオプション |
---|---|---|
HCSCコンポーネントの追加 | 運用環境のリポジトリにあるHCSCコンポーネントを残したまま,新しいHCSCコンポーネントを追加できます。 | -import |
HCSCコンポーネントの更新 | 運用環境のリポジトリにあるHCSCコンポーネントを置き換えられます。 | -import,-overwrite |
HCSCコンポーネントの削除 | 運用環境のリポジトリにあるHCSCコンポーネントを削除できます。 | -delete |
コンポーネントインポート機能の実行可否は,次の表のように条件に応じて異なります。
表4-6 コンポーネントインポート機能の実行可否
条件 | HCSCコンポーネントの追加 (-importオプションを指定) |
HCSCコンポーネントの更新 (-import,-overwriteオプションを指定) |
HCSCコンポーネントの削除 (-deleteオプションを指定) |
---|---|---|---|
リポジトリのバージョンが同一の場合 | ○ | ○ | − |
リポジトリ内にクラスタが1つの場合 | ○ | ○ | ○ |
次のどれかの情報が一致するHCSCコンポーネントが存在しない場合
|
○ | − | − |
コンテキストルートが一致するHCSCコンポーネントが存在しない場合 | ○ | ○ | − |
次に示す情報がすべて一致するHCSCコンポーネントが存在する場合
|
− | ○ | − |
運用環境にインポートするHCSCコンポーネントが開発環境でサービスを公開している場合 | ○ | ○ | − |
対象HCSCコンポーネントが配備済み状態でない場合 | − | ○ | ○ |
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