Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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4.6 コンポーネント単位でのリポジトリの追加更新,および削除

コンポーネントインポート機能を使うと,複数の開発環境で開発したリポジトリ内のHCSCコンポーネントは,運用環境のリポジトリにcscrepctlコマンドで集約できます。

インポート対象のリポジトリZIPファイルに存在しないHCSCコンポーネントは,標準のインポートでは運用環境のリポジトリから削除します。コンポーネントインポート機能を使用すると,運用環境のリポジトリから削除しないで,リポジトリZIPファイル内の特定のHCSCコンポーネントだけ追加・更新できます。

コンポーネントインポート機能で実行できる作業は次のとおりです。

作業名 作業内容 cscrepctlコマンドで指定するオプション
HCSCコンポーネントの追加 運用環境のリポジトリにあるHCSCコンポーネントを残したまま,新しいHCSCコンポーネントを追加できます。 -import
HCSCコンポーネントの更新 運用環境のリポジトリにあるHCSCコンポーネントを置き換えられます。 -import,-overwrite
HCSCコンポーネントの削除 運用環境のリポジトリにあるHCSCコンポーネントを削除できます。 -delete

コンポーネントインポート機能の実行可否は,次の表のように条件に応じて異なります。

表4-6 コンポーネントインポート機能の実行可否

条件 HCSCコンポーネントの追加
(-importオプションを指定)
HCSCコンポーネントの更新
(-import,-overwriteオプションを指定)
HCSCコンポーネントの削除
(-deleteオプションを指定)
リポジトリのバージョンが同一の場合
リポジトリ内にクラスタが1つの場合
次のどれかの情報が一致するHCSCコンポーネントが存在しない場合
  • サービスID
  • サービス名
  • 受付ID
コンテキストルートが一致するHCSCコンポーネントが存在しない場合
次に示す情報がすべて一致するHCSCコンポーネントが存在する場合
  • サービスID
  • サービス名
  • コンポーネント種別
  • サービスアダプタのアダプタ種別
運用環境にインポートするHCSCコンポーネントが開発環境でサービスを公開している場合
対象HCSCコンポーネントが配備済み状態でない場合

(凡例)
○:実行できます。
−:実行できません。

<この節の構成>
4.6.1 コンポーネント単位のリポジトリの追加・更新
4.6.2 コンポーネント単位のリポジトリの削除