Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド
セットアップ前に,次の作業を行います。次の作業は,実行系および待機系でそれぞれ行います。
- 実行環境に必要なソフトウェアの設定
- J2EEサーバのセットアップなどを行います。設定する内容と設定方法については,「3.1.2 実行環境に必要なソフトウェアを設定する」を参照してください。
- なお,セットアップ時には,Reliable Messagingのシステム名を実行系と待機系で同じ名称に設定する必要があります。
- また,グローバルトランザクションを利用する場合,J2EEサーバのクラスタIPアドレスでホストを固定する必要があります。ホストを固定する方法については,次の個所を参照してください。
- アプリケーションサーバを対象にした1:1系切り替えシステムの設定
- ローカルトランザクションを利用する場合,ホストの固定は不要です。ローカルホスト,または物理IPアドレスを設定してください。
- サービスリクエスタへの送信制御
- サービスリクエスタ用のネットワークを切断するなどして,実行系および待機系でサービス部品の実行要求を受け付けられない状態にします。
実行環境(実行系)のセットアップ手順を次に示します。
- 次の順序でプロセスを起動します。
- HCSCサーバをセットアップします。
HCSCサーバのセットアップ方法については,「3.1.3 HCSCサーバをセットアップする」を参照してください。
なお,実行系のHCSCサーバをセットアップするときには,cscsvsetupコマンドの-clusterオプションに指定するクラスタ名を,待機系と同じ値にする必要があります。
cscsvsetupコマンドについては,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscsvsetup(HCSCサーバのセットアップ)」を参照してください。
- HCSCサーバを起動します。
HCSCサーバの起動方法については,「5.3.4 HCSCサーバを起動する」を参照してください。
- サービスアダプタとビジネスプロセスを配備します。
待機系に配備したサービスアダプタおよびビジネスプロセスと同じものを配備します。実行系と待機系の間では,配備されているサービスアダプタおよびビジネスプロセスに過不足がないようにします。
サービスアダプタとビジネスプロセスの配備方法については,「3.1.8 サービスアダプタを配備する」および「3.1.13 ビジネスプロセスを配備する」を参照してください。
- サービスアダプタとビジネスプロセスを開始します。
待機系で開始したサービスアダプタおよびビジネスプロセスと同じものを開始します。実行系と待機系の間では,サービスアダプタおよびビジネスプロセスの状態に差異がないようにします。
サービスアダプタとビジネスプロセスの開始方法については,「5.3.6 サービスアダプタを開始する」および「5.3.7 ビジネスプロセスを開始する」を参照してください。
- 標準受付を開始します。
標準受付の開始方法については,「5.3.9 標準受付を開始する」を参照してください。
クラスタソフトウェアでは,実行系に障害が発生したときに待機系に切り替えるための設定を行います。
待機系に切り替えるときに次の操作を行うスクリプトを実行するように設定します。次に示す順に実行されるように設定してください。
なお,OSやHCSC-Managerのユーザなどは,実行系と合わせる必要があります。
- 待機系のプロセスの起動
次の順序でプロセスを起動するように設定します。
- 運用管理エージェント
- Management Server
- PRF
- HTTP Server
- 待機系のHCSCサーバの起動※
- 待機系のHCSCサーバの標準受付の開始
- 注※
- クラスタソフトウェアで待機系のHCSCサーバをcscutilコマンドで起動する場合,次のようにオプションを設定します。
- -hostオプション
- Management Serverを起動するホスト名(またはIPアドレス)とポート番号をコロン(:)で連結して指定します。ホスト名には「localhost」を指定します。ポート番号が「28099」の場合の指定例を次に示します。
-host localhost:28099
- -mnguserオプション
- Management Serverの管理ユーザのユーザIDを指定します。
- -mngpassオプション
- Management Serverの管理ユーザのパスワードを指定します。
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