Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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3.1.13 ビジネスプロセスを配備する

ビジネスプロセスを実行環境に配備する場合の前提条件,および配備方法について次に説明します。

なお,HCSCコンポーネントをHCSCサーバに配備して開始する一連の処理を,開発環境で一括して実行することもできます。ただし,一括実行は,システム開発時,または単体テストから結合テスト時を対象としています。詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「7.5 HCSCコンポーネントをHCSCサーバに配備して開始する処理の一括実行」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 前提条件
(2) 配備方法

(1) 前提条件

ビジネスプロセスを配備するには,配備先の実行環境のHCSCサーバが起動状態である必要があります。

HCSCサーバの状態の確認方法については,「5.3.15 HCSCサーバの情報を確認する」を参照してください。

(2) 配備方法

ビジネスプロセスを配備するには,運用環境でcsccompodeployコマンドを実行します。

csccompodeployコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「csccompodeploy(HCSCコンポーネントの配備)」を参照してください。

すべてのビジネスプロセスを一括して配備するか,指定したビジネスプロセスだけを配備するかによって実行形式が異なります。

注意
ビジネスプロセスを配備するとき,配備済みのサービスアダプタおよびビジネスプロセスのサービスID,ならびにユーザ定義受付の受付IDと大文字/小文字だけが異なるビジネスプロセスのサービスIDは使用しないでください。このような名称を使用するとビジネスプロセスが配備できません。
(a) すべてのビジネスプロセスを一括して配備する場合

HCSCサーバまたはクラスタにすべてのビジネスプロセスを一括して配備します。

ビジネスプロセスの配備先が単一のHCSCサーバか,クラスタを構成するすべてのHCSCサーバかによって実行形式が異なります。

単一のHCSCサーバにすべてのビジネスプロセスを配備する場合
HCSCサーバ名と-allオプションを指定して実行します。
-cscオプションで指定したHCSCサーバに,配備されていないビジネスプロセスがすべて配備されます(配備されていないサービスアダプタおよびユーザ定義受付も同時にすべて配備されます)。
 
csccompodeploy -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -all
 

クラスタ内のすべてのHCSCサーバにすべてのビジネスプロセスを配備する場合
クラスタ名と-allオプションを指定して実行します。
-clusterオプションで指定したクラスタ内のすべてのHCSCサーバに,配備されていないビジネスプロセスがすべて配備されます(配備されていないサービスアダプタおよびユーザ定義受付も同時にすべて配備されます)。
 
csccompodeploy -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -all
 
注意
-allオプションを指定して実行した結果,サービスアダプタ,ビジネスプロセスおよびユーザ定義受付の配備が失敗した場合,未配備のサービスアダプタ,ビジネスプロセスおよびユーザ定義受付が存在しても無視してコマンドを終了します。コマンドを実行したあとには,cscreplsコマンドを利用して配備の状況を確認します。
cscreplsコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscrepls(リポジトリ情報の表示)」を参照してください。
(b) 指定したビジネスプロセスだけを配備する場合

HCSCサーバまたはクラスタに,指定したビジネスプロセスだけを配備します。

ビジネスプロセスの配備先が単一のHCSCサーバか,クラスタを構成するすべてのHCSCサーバかによって実行形式が異なります。

指定したビジネスプロセスを単一のHCSCサーバに配備する場合
HCSCサーバ名とビジネスプロセスのサービスIDを指定して実行します。
-cscオプションで指定したHCSCサーバに,-nameオプションで指定したビジネスプロセスが配備されます。
 
csccompodeploy -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -name <ビジネスプロセスのサービスID>
 
csccompodeployコマンドに指定するHCSCサーバ名およびビジネスプロセスのサービスIDは,cscreplsコマンドで確認できます。cscreplsコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscrepls(リポジトリ情報の表示)」を参照してください。

指定したビジネスプロセスをクラスタ内のすべてのHCSCサーバに配備する場合
クラスタ名とビジネスプロセスのサービスIDを指定して実行します。
-clusterオプションで指定したクラスタ内のすべてのHCSCサーバに,指定したビジネスプロセスが配備されます。
 
csccompodeploy -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -name <ビジネスプロセスのサービスID>