Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編
バイナリフォーマット定義では,単純内容要素のサイズの指定方法として,バイト単位のデータサイズを設定したサイズノードを使用することができます。サイズノード値の桁数指定オプションを使用することによって,サイズノードが表すデータサイズの単位を,データの桁数に変更することができます。なお,このオプションは,パック形式数値の単純内容要素にだけ有効です。
サイズノード値の桁数指定オプションを使用した場合,サイズノードで指定されたデータの桁数から,パック形式数値型要素の実際のバイトサイズを算出し,バイナリデータを読み取ります。バイトサイズは,次の計算式に従って算出されます。
(桁数÷2(商の小数点以下は切り捨て))+1
サイズノード値の桁数指定オプションの使用例を次に示します。
図M-2 サイズノード値の桁数指定オプションの使用例
入力値 | 出力結果のバイナリ(パック形式数値) | データの桁数 |
---|---|---|
"0.2" | 0x2C(1)※ | 1 |
"0.02" | 0x002C(2)※ | 2 |
"-0.02" | 0x002D(2)※ | 2 |
"0.0" | 0x0C(1)※ | 1 |
"0.00" | 0x000C(2)※ | 2 |
"10.2" | 0x102C(1)※ | 3 |
"10.02" | 0x01002C(2)※ | 4 |
サイズノード値の桁数指定オプションは,バイナリフォーマット定義にサイズノード値の単位を設定することによって使用できます。
バイナリフォーマット定義エディタによる設定,およびCOBOL2FDXコンバータによる設定を次に示します。
サイズノード値の桁数指定オプションは,[単純内容要素]ダイアログの[構成要素]タブから[サイズノード値の単位]コンボボックスで「桁数」を選択してください。
[単純内容要素]ダイアログの表示・入力内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.3.2 単純内容要素ダイアログ」を参照してください。
サイズノード値の桁数指定オプションは,VALUE-UNIT句で指定します。パック形式数値型の基本項目に対し,VALUE-UNIT句でDIGITSを指定してください。
サイズノード値の桁数指定オプションを使用する場合のCOBOL登録集原文の定義例を次に示します。
01 Root. 03 SizeNode INTEGER SIZE 1. 03 PackNode PACK SIZE DEPENDING ON SizeNode VALUE-UNIT DIGITS. |
COBOL2FDXコンバータ,およびCOBOL登録集原文ファイルによるバイナリフォーマット定義ファイルの生成方法については,「4.5 COBOL登録集原文ファイルからのバイナリフォーマット定義ファイルの生成」を参照してください。
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