Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編

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付録M.1 サイズノードにサイズノード自身のサイズを含めた値を指定する

サイズノードの値は,サイズノード指定元要素の長さを示す値で,サイズノード自身の長さを含みません。サイズノードにサイズノード自身の長さを含むようにするには,バイナリフォーマット定義ファイル,またはJ2EEサーバ用ユーザプロパティファイル(usrconf.properties)で設定を変更する必要があります。

設定変更前と設定変更後のサイズノードの値の取り扱いの差異を次に示します。

図M-1 設定変更前後のサイズノードの値の違い

[図データ]

<この項の構成>
(1) サイズノードの設定を変更できるバイナリフォーマット定義
(2) 設定方法

(1) サイズノードの設定を変更できるバイナリフォーマット定義

次のように定義された要素に対して,サイズノードの値にサイズノード自身のサイズを含める設定ができます。

表M-1 サイズノードの設定を変更できるバイナリフォーマット定義

対象 条件
サイズノード指定元要素 単純内容要素でかつデータ種別が次のどれかである。
  • 文字列
  • 整数
  • 実数
  • 固定小数部数値
  • ゾーン形式数値
  • パック形式数値
  • バイト列
  • 日付時刻
複合内容要素である。
サイズノードに指定する要素 数値型の単純内容要素でサイズが固定長である。

(2) 設定方法

J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル,バイナリフォーマット定義ファイルによる設定,およびCOBOL2FDXコンバータによる設定を次に示します。

(a) J2EEサーバ用ユーザプロパティファイルによる設定

サイズノードの値にサイズノード自身のサイズを含めるどうかをJ2EEサーバ用ユーザプロパティファイル(usrconf.properties)で設定できます。

J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル(usrconf.properties)の設定は,バイナリフォーマット定義エディタの[構成要素]タブにある[サイズ算出方法]で[システム既定値]が指定された場合に有効になります。

●usrconf.propertiesの格納先
usrconf.propertiesの格納先を次に示します。
Windowsの場合
 
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CC\server\usrconf\ejb\<サーバ名称>\usrconf.properties
 
UNIXの場合
 
/opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/ejb/<サーバ名称>/usrconf.properties
 
usrconf.propertiesの詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.4 usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)」を参照してください。
 

●usrconf.propertiesに記述する内容
usrconf.propertiesには次の形式で記述します。
 
csc.dt.sizeNode.includeSelfSize=<値>
 
指定できる値は次のとおりです。大文字と小文字は区別されません。
true
サイズノードの値にサイズノード自身のサイズを含みます。
false
サイズノードの値にサイズノード自身のサイズを含みません。

●usrconf.propertiesの記述に関する注意事項
次の場合は,システム既定値に従います。
  • 値にtrueまたはfalse以外の値を指定した場合
  • プロパティ名が誤っている場合
  • プロパティが記述されていない場合
(b) バイナリフォーマット定義による設定

サイズノードの値にサイズノード自身のサイズを含めるどうかを,バイナリフォーマット定義ファイルの要素単位で指定できます。バイナリフォーマット定義による設定は,J2EEサーバ用ユーザプロパティファイルの設定よりも優先されます。

●サイズノードのサイズの算出方法(単純内容要素の場合)
バイナリフォーマット定義エディタの[単純内容要素]ダイアログで定義([構成要素]タブの[サイズ算出方法]で選択)します。
[単純内容要素]ダイアログの表示・入力内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.3.2 単純内容要素ダイアログ」を参照してください。

●サイズノードのサイズの算出方法(複合内容要素の場合)
バイナリフォーマット定義エディタの[複合内容要素]ダイアログで定義([構成要素]タブの[サイズ算出方法]で選択)します。
[複合内容要素]ダイアログの表示・入力内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.3.3 複合内容要素ダイアログ」を参照してください。

注意事項
サイズ算出方法の設定を変更していないバイナリフォーマット定義を利用する場合は,サイズ算出方法はシステム既定値と仮定され,J2EEサーバ用ユーザプロパティファイルの設定に従います。
(c) COBOL2FDXコンバータによる設定

COBOL2FDXコンバータでサイズ算出方法を指定する場合,SIZE句にCALC句を設定してください。

COBOL2FDXコンバータ,およびCOBOL登録集原文ファイルによるバイナリフォーマット定義ファイルの生成方法については,「4.5 COBOL登録集原文ファイルからのバイナリフォーマット定義ファイルの生成」を参照してください。