トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker ユーザーズガイド

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7.1.2 ORB,ADMおよびOTSを使用してTPBrokerを運用する場合

<この項の構成>
(1) TPBrokerの環境設定
(2) システム環境定義の変更(任意)
(3) リソースマネージャ連携の準備(C++)
(4) プロセス監視定義の設定
(5) 運用支援機能実行環境のOSへの登録
(6) TPBrokerの開始
(7) TPBrokerの開始の確認
(8) アプリケーションプログラムの開始
(9) アプリケーションプログラムの終了
(10) TPBrokerの終了
(11) TPBrokerの終了の確認

(1) TPBrokerの環境設定

TPBrokerを開始する前に,次に示す手順でTPBrokerの環境設定をします。

  1. 環境変数の設定
    設定する環境変数の詳細については,「2.2 環境変数を設定する」を参照してください。
  2. tssetupコマンドの実行
    tssetupコマンドで,TPBroker環境を初期化します。

(2) システム環境定義の変更(任意)

システム環境定義を変更します。

システム環境定義はTPBroker開始前に変更できます。TPBroker稼働中にtsdefvalueコマンドで変更することもできます。システム環境定義の詳細については,「8.3 システム環境定義の詳細」を参照してください。

(3) リソースマネージャ連携の準備(C++)

リソースマネージャと連携するには,次の作業をする必要があります。

  1. tslnkrmコマンドを使用して,リソースマネージャをTPBrokerに登録する。
  2. リソースマネージャをシステム環境定義に登録する。
  3. オブジェクトファイルを作成する。
    オブジェクトファイルには,次の三つがあります。
    • tslnkrmコマンド実行によって作成された標準トランザクション制御用オブジェクトファイル
    • tsmkobjコマンドで作成したオブジェクトファイル
    • 各リソースマネージャが提供するオブジェクトファイル
  4. オブジェクトファイルとアプリケーションプログラムをリンクする。
    tslnkrmコマンド実行によって作成された標準トランザクション制御用オブジェクトファイルとtsmkobjコマンドで作成したオブジェクトファイルついては,どちらか一つをアプリケーションプログラムとリンクさせます。

(4) プロセス監視定義の設定

プロセス監視定義を設定します。詳細は,「8.2 プロセス監視定義の詳細」を参照してください。

(5) 運用支援機能実行環境のOSへの登録

TPBrokerの運用支援機能実行環境をOSに登録するには,admsetupコマンドを使用します。

(6) TPBrokerの開始

自動開始または手動開始によってORB環境とOTS環境(トランザクションサービス)が同時に起動され,プロセス監視が開始されます。

自動開始と手動開始について
TPBrokerの開始は,運用定義で自動開始または手動開始のどちらかを設定できます。手動開始の場合,admstartコマンドを使用してTPBrokerを開始します。運用定義の詳細については「8.3.1 運用定義」を参照してください。

(7) TPBrokerの開始の確認

TPBrokerの開始を,次のコマンドで確認します。

(8) アプリケーションプログラムの開始

TPBrokerが開始されたあとに,アプリケーションプログラムを実行します。

(9) アプリケーションプログラムの終了

アプリケーションプログラムの終了方法は,VisiBrokerのアプリケーションプログラムの終了方法に従います。VisiBrokerのアプリケーションプログラムの終了方法については,マニュアル「Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド」を参照してください。

(10) TPBrokerの終了

admstopコマンドを使用し,TPBrokerを終了します。

(11) TPBrokerの終了の確認

TPBrokerの終了を,次のコマンドで確認します。

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