トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker ユーザーズガイド
- 開始モード /ADM/set_conf_mode "MANUAL"|"MANUAL2"|"MANUAL3"|"MANUAL4"|"AUTO"
- 〜<<"MANUAL"(UNIX),"AUTO"(Windows)>>
- TPBrokerのシステムの開始方法を指定します。
- "MANUAL"
手動開始になります。異常終了後は自動開始になります。
- "MANUAL2"
手動開始になります。異常終了後も手動開始になります。
- "MANUAL3" ※
手動開始になります。異常終了後は自動開始になります。
TPBrokerが開始している状態の時に,OSが異常終了を起こしても次回,TPBrokerが起動したときは手動開始になります。
この値は,TPBroker 05-15以降で有効です。
- "MANUAL4"
手動開始になります。異常終了後は自動開始になります。
TPBrokerが開始している状態の時に,OSが異常終了やシャットダウンを起こしても次回,TPBrokerが起動したときは手動開始になります。
この値は,TPBroker 05-15以降で有効な指定です。
- "AUTO"
自動開始になります。
- 注※
- Windows版では開始モードMANUAL3をサポートしていません。
- Windows版の場合,TPBrokerはOSシャットダウン時には正常に終了され,次回のTPBroker開始時には正常開始されるためです。
- デフォルト値は,UNIX版の場合は"MANUAL",Windows版の場合は"AUTO"です。
- 範囲外の値を指定した場合は,"MANUAL"を適用します。
例 tsdefvalue /ADM set_conf_mode -s "MANUAL"
- ポート番号 /ADM/port_id_info
- 〜((1024〜65535))<<20058>>
- TPBrokerの運用支援機能が提供するデーモンプロセスと運用コマンド間の通信で使用するポート番号を指定します。指定されたポート番号がすでにほかのシステムで使用されている場合は,OSによって割り当てられたポート番号で動作し,割り当てられたポート番号をこのシステム環境定義に自動的に設定します。
例 tsdefvalue /ADM port_id_info -i 20058- この定義の値は,TPBrokerがOSに登録されていない状態で変更してください。また,OSに複数のTPBrokerを登録する場合は,それぞれの環境でこの定義の値が重ならないように指定してください。
- TPBrokerの運用支援機能の動作中に,この定義の値を変更しないでください。また,UNIX版の場合,admsetupコマンド実行後にこの値を変更しないでください。変更した場合は,admstart,admstopコマンドでTPBrokerを開始および終了できません。
- ログ世代管理数 /ADM/backup_count
- 〜((3〜10))<<3>>
- TPBrokerの運用支援機能が使用する環境変数ADMSPOOLで設定される作業ディレクトリの世代管理数を指定します。プロセス監視機能の異常終了後の再開始時に自動的に退避する作業ディレクトリの最大数です。
例 tsdefvalue /ADM backup_count -i 3
- 最大監視対象プロセス数 /ADM/max_process_num
- 〜((1〜4096))<<100>>
- TPBrokerが監視できるプロセス数の最大値を指定します。
例 tsdefvalue /ADM max_process_num -i 100
- ADM停止モード(Windows) /ADM/service_stop_mode "FORCE"|"FORCE_RECOVER"
- 〜<<"FORCE">>
- この定義はWindows版だけに提供される定義です。
- サービス「TPBroker」を終了する場合に,-fまたは-frオプションを付けたadmstopコマンドで終了するかどうかを決定します。
- "FORCE"
サービス「TPBroker」を終了する場合に,admstop -fで終了します。
- "FORCE_RECOVER"
サービス「TPBroker」を終了する場合に,admstop -frで終了します。
- tssetupコマンド入力時には,デフォルトのシステム環境定義として"FORCE"が設定されます。また,このシステム環境定義は,再開始したときに引き継がれません。
例 tsdefvalue /ADM service_stop_mode -s "FORCE"- この定義が未設定の場合,および整数型が指定されている場合は"FORCE"が指定されているものとして動作します。
- また,定義値が範囲外の場合,メッセージKFCB29189-Wをイベントログに出力します。メッセージの詳細は,「11.2 メッセージ一覧」を参照してください。
- 並列実行モード /ADM/set_parallel_mode "Y"|"N"
- 〜<<"N">>
- admstartコマンドを入力する場合,admstopコマンドを入力する場合,およびTPBroker(ADM)のダウン後に再開始する場合に,ADMの監視対象プロセスを起動/停止するとき,ユーザが指定したグループごとに並列に起動/停止する機能を使用するかどうかを決定します。
- "Y"
この機能を使用します。
- "N"
この機能を使用しません。
- この定義が未設定および"N"でも"Y"でもない場合は,"N"が設定されているものとして動作します。
- この定義は,tssetupコマンド入力時のデフォルトのシステム環境定義としては設定されません。また,この定義は,再開始したときに引き継がれます。
例 tsdefvalue /ADM set_parallel_mode -s "Y"
- 並列実行数 /ADM/set_parallel_count
- 〜((1〜64))<<5>>
- admstartコマンドを入力する場合,admstopコマンドを入力する場合,およびTPBroker(ADM)のダウン後に再開始する場合の,並列実行時の同時起動または停止プロセス数を指定します。
- この定義は/ADM/set_parallel_modeが"Y"の場合だけ有効になります。
- また,admstartprcまたはadmstopprcコマンドで-pオプションを指定して並列実行を行う場合には使用しません。
- この定義が未設定および指定範囲外の場合,「5」が設定されているものとして動作します。
- この定義は,tssetupコマンド入力時のデフォルトのシステム環境定義としては設定されません。また,この定義は,再開始したときに引き継がれます。
例 tsdefvalue /ADM set_parallel_count -i 5
- リダイレクトモード(Windows) /ADM/set_redirect_mode "Y"|"N"
- 〜<<"N">>
- この定義はWindows版だけに提供される定義です。
- ADMデーモンの監視対象プロセスの標準出力,標準エラー出力をファイルに切り替えるかどうかを決定します。
- "Y"
ファイルに切り替えます。コンソールに出力しません。
- "N"
ファイルに切り替えません。コンソールに出力します。
例 tsdefvalue /ADM set_redirect_mode -s "Y"
- リダイレクトファイル名(Windows) /ADM/set_redirect_filename
- 〜<文字列><<"">>
- この定義はWindows版だけに提供される定義です。
- ADMデーモンの監視対象プロセスの標準出力,標準エラー出力を出力するファイル名を絶対パスで指定します。世代管理をするため,ファイル名のあとに「1」または「2」が付加されます。この定義を省略すると,%ADMSPOOL%\log\stdlog1と%ADMSPOOL%\log\stdlog2というファイルが作成されます。このファイル名を格納するディレクトリはあらかじめ作成しておく必要があります。
例 tsdefvalue /ADM set_redirect_filename -s "C:\user1\log.txt"
- リダイレクトファイルサイズ(Windows) /ADM/set_redirect_filesize
- 〜((1024〜65535))<<1024>>(単位:キロバイト)
- この定義はWindows版だけに提供される定義です。
- ADMデーモンの監視対象プロセスの標準出力,標準エラー出力を出力するファイルのサイズをキロバイト単位で指定します。メッセージの出力内容によって,出力ファイル長がこの指定値を超える場合があります。
例 tsdefvalue /ADM set_redirect_filesize -i 2048
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