Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus Reliable Messaging
HiRDBを使用する場合のDBMSの設定について説明します。説明する以外の設定内容や手順については,HiRDBのマニュアルを参照してください。
HiRDBをインストールしたら,環境設定をします。Reliable Messagingの管理情報テーブルを格納するためのRDエリアを作成してください。HiRDBの環境設定については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。
なお,HiRDBを環境設定するときに使用する文字コードは,DABroker Libraryに設定した漢字コードセットに合わせてください。文字コードの選択については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。
HiRDBでは"ユーザの作成"という操作がなく,ユーザ権限の一つであるCONNECT権限をユーザに付与することによってユーザが作成されます。ユーザ権限については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。
Reliable MessagingはHiRDBの接続ユーザを使用してHiRDBにアクセスします。Reliable Messagingで使用する接続ユーザには,次に示すユーザ権限を付与してください。
ユーザ権限を付与するには,データベース定義ユティリティ(pddef)またはHiRDB SQL Executerを使用します。ここでは,データベース定義ユティリティ(pddef)を使用してユーザ権限を付与する場合の手順を説明します。Reliable Messagingが動作するマシンまたはHiRDBが動作するマシンで,次に示す手順を実行してください。データベース定義ユティリティ(pddef)の使用方法については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。
SET PDHOST = <HiRDBサーバのホスト名またはIPアドレス> SET PDNAMEPORT = <HiRDBサーバのポート番号> SET PDUSER = <DBA権限を持つユーザ名>/<パスワード> |
setenv PDHOST <HiRDBサーバのホスト名またはIPアドレス> setenv PDNAMEPORT <HiRDBサーバのポート番号> setenv PDUSER <DBA権限を持つユーザ名>/<パスワード> |
PDHOST=<HiRDBサーバのホスト名またはIPアドレス> PDNAMEPORT=<HiRDBサーバのポート番号> PDUSER=<DBA権限を持つユーザ名>/<パスワード> export PDHOST export PDNAMEPORT export PDUSER |
pddef |
GRANT CONNECT TO <権限を付与する接続ユーザ名>※ IDENTIFIED BY <パスワード>; GRANT SCHEMA TO <権限を付与する接続ユーザ名>※; |
Reliable Messagingの管理情報テーブル用のスキーマを定義します。
スキーマを定義するには,データベース定義ユティリティ(pddef)またはHiRDB SQL Executerを使用します。ここでは,データベース定義ユティリティ(pddef)を使用してスキーマ定義する場合の手順を説明します。Reliable Messagingが動作するマシンまたはHiRDBが動作するマシンで,次に示す手順を実行してください。データベース定義ユティリティ(pddef)の使用方法については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。
SET PDHOST = <HiRDBサーバのホスト名またはIPアドレス> SET PDNAMEPORT = <HiRDBサーバのポート番号> SET PDUSER = <接続ユーザ名>/<パスワード>※ |
setenv PDHOST <HiRDBサーバのホスト名またはIPアドレス> setenv PDNAMEPORT <HiRDBサーバのポート番号> setenv PDUSER <接続ユーザ名>/<パスワード>※ |
PDHOST=<HiRDBサーバのホスト名またはIPアドレス> PDNAMEPORT=<HiRDBサーバのポート番号> PDUSER=<接続ユーザ名>/<パスワード>※ export PDHOST export PDNAMEPORT export PDUSER |
pddef |
CREATE SCHEMA; |
CReliable Messagingの管理情報テーブルを格納するために,必要に応じてRDエリアを作成します。RDエリアの作成方法については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。
複数のユーザでReliable Messagingにアクセスする際にアプリケーション認証を使用する場合は,公用RDエリアを作成し,その公用RDエリアにReliable Messagingの管理情報テーブルを作成します。
HiRDBの排他資源および同時アクセス可能実表数の見積もりについては,「付録F HiRDBの見積もり」を参照してください。
次に示す製品をインストールしたら,Reliable Messagingが動作するマシンで設定をします。
次に示す環境変数を設定します。
表3-2 Reliable MessagingがDBコネクションを使用するタイミングと使用するコネクションの数
項番 | Reliable Messagingの機能 | DBコネクションを使用するタイミング | コネクション使用数 | |
---|---|---|---|---|
1 | コマンド | コマンド実行時に取得し,コマンド完了後に解放します。 | 1 | |
2 | 共用キューによるシステム間連携 | リソースアダプタの開始時に1コネクションを取得し,リソースアダプタの停止時に解放します。 | 1 | |
3 | イベント受信時に1コネクションを取得し,イベント受信完了後に解放します。 | 1 | ||
4 | メモリ復元処理 | メモリ復元時に取得し,復元完了時に解放します。復元処理の詳細については,「4.1.4(1) 状態遷移」の開始中状態を参照してください。 | 1 | |
5 | メッセージ削除処理 | リソースアダプタの開始時に取得し,リソースアダプタ停止時に解放します。 | 1 | |
6 | XAリカバリ | リソースアダプタの開始時に1コネクションを取得し,リソースアダプタの停止時に解放します。 | 1 | |
7 | キュー間転送 | 送信 | 1メッセージの送信でキャッシュにメッセージがない場合,またはグループを切り替える場合に,1コネクションを取得し,メッセージの送信終了後に解放します。 コネクション取得数の最大値は,送信スレッドの起動数です。 |
1以上 |
8 | 受信 | 1メッセージの受信で1コネクション取得し,メッセージの受信完了後に解放します。ただし,同時リクエスト数に比例してコネクション取得数も増加します。 | 1以上 |
上記の表に示したとおり,Reliable MessagingのDBコネクション使用数は次の値になります。
6+送信スレッドの起動数+メッセージ受信リクエスト数
なお,Application ServerのJ2EEコンポーネントからHiRDBにアクセスする場合は,J2EEコンポーネントが利用するコネクション数に,Reliable MessagingのDBコネクション使用数を加えた値を指定します。
HiRDBの環境変数グループの登録方法を次に示します。
登録方法については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
ここで登録した環境変数グループ名は,DB Connector for Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティで,XAOpen文字列として設定する必要があります。DB Connector for Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティについては,「6.3 DB Connector for Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティの一覧」を参照してください。
HiRDBのクライアント環境変数グループに登録する内容を次の表に示します。
表3-3 HiRDBのクライアント環境変数グループに登録する内容
項番 | 環境変数名 | 設定内容 |
---|---|---|
1 | PDHOST | HiRDBサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。 |
2 | PDUSER | HiRDBサーバのユーザ名※1およびパスワードを指定します。 |
3 | PDNAMEPORT | HiRDBサーバのポート番号を指定します。 |
4 | PDSWAITTIME※2 | Component Containerのトランザクションタイムアウトの値※3よりも大きな値を指定します。 |
5 | PDCWAITTIME※2 | Component Containerのトランザクションタイムアウトの値※3よりも大きな値を指定します。 また,メッセージの遅延削除にかかる時間よりも大きな値を指定します※4。 |
6 | PDSWATCHTIME | 0を指定します。 |
DELETE FROM <DBへの接続ユーザ名>.<RMSystemNameプロパティ指定値>_MSG_<キュー名称> WHERE GROUP_NAME=' ' AND DELETE_FLAG=?"
DBMSとしてHiRDBを使用する場合,次に示す手順で管理情報テーブルを作成します。HiRDB SQL Executerの使用方法については,HiRDB SQL Executerのドキュメントを参照してください。
pdsqlw -u <接続ユーザ名>/<パスワード>※ -h <HiRDBサーバのホスト名またはIPアドレス> -n <HiRDBサーバのポート番号> |
pdsql < <手順2.で編集したSQLスクリプトファイルのパス> |
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