Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編

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8.3 Smart Composer機能で使用するコマンドの詳細

Smart Composer機能で使用するコマンドの入力形式,機能などを次に示します。

コマンドの格納先
Smart Composer機能で使用するコマンドは,次のディレクトリに格納されています。
  • Windowsの場合
    <Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\bin\
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/manager/bin/

共通引数
各コマンドには,次の引数を共通引数として指定します。共通引数は,.cmxrc(クライアント設定プロパティファイル)またはcmxclient.properties(クライアント共通設定ファイル)で,指定を省略したときのデフォルト値を設定できます。.cmxrcファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.3 .cmxrc(クライアント設定プロパティファイル)」を参照してください。cmxclient.propertiesファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.4 cmxclient.properties(クライアント共通設定プロパティファイル)」を参照してください。

形式
コマンド名称 [-m <ホスト名>[:<ポート番号>]] 
             [-u <管理ユーザID>] [-p <管理ユーザパスワード>]
             [-wait | -nowait] [-verbose | -noverbose]

説明
-m <ホスト名>[:<ポート番号>]
Management Serverのホスト名とポート番号を指定します。
  • <ホスト名>
    ドット記法でのIPアドレス指定(xxx.xxx.xxx.xxx),または名前解決できるホスト名で指定します。なお,xxxには0〜255の整数を指定します。
  • <ポート番号>
    Management Serverの設定に従います。デフォルト値は28080です。
-u <管理ユーザID>
Management Serverのセットアップで設定した,Management Serverの管理ユーザIDを指定します。Management Serverのセットアップについては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.1.14 運用管理機能を構築する」を参照してください。管理ユーザアカウントの省略機能が有効の場合,管理ユーザIDを指定しても無効となります。管理ユーザアカウントの省略機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.1.15(3) 管理ユーザアカウントを設定しない場合の設定」を参照してください。
-p <管理ユーザパスワード>
Management Serverのセットアップで設定した,Management Serverの管理ユーザパスワードを指定します。Management Serverのセットアップについては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.1.14 運用管理機能を構築する」を参照してください。管理ユーザアカウントの省略機能が有効の場合,管理ユーザパスワードを指定しても無効となります。管理ユーザアカウントの省略機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.1.15(3) 管理ユーザアカウントを設定しない場合の設定」を参照してください。
-wait | -nowait
コマンド実行時に,すでに実行しているコマンドとの排他が必要な場合,処理できるようになるまで待つか(-wait),待たずにエラーリターンするか(-nowait)のどちらかを指定します。詳細は,「8.2 コマンドを同時に複数実行した場合の排他制御」を参照してください。
-verbose | -noverbose
コマンドの実行結果の詳細を出力するか(-verbose),出力しないか(-noverbose)のどらかを指定します。
共通引数は,コマンドによって指定が有効になる場合と,無効になる場合があります。コマンドに無効な引数を指定した場合,その引数は無視されます。共通引数の指定について,コマンドごとに次の表に示します。

表8-8 共通引数の指定の可否

コマンド名称 共通引数
-m -u -p -wait
-nowait
-verbose
-noverbose
cmx_admin_passwd × ×
cmx_build_model ×
cmx_build_system
cmx_change_model ×
cmx_delete_system
cmx_export_model × ×
cmx_list_model × ×
cmx_list_status × ×
cmx_resume_lb
cmx_scaleout_host
cmx_start_target
cmx_stop_target
cmx_test_lb
cmx_trans_param × × × × ×

(凡例)
○:有効です。
×:無効です。指定した場合,無視されます。

互換用のコマンドはすべての共通引数の指定が有効です。互換用のコマンドについては,「8.1.3 旧バージョンとの互換用のコマンドの一覧」を参照してください。

終了コード
Smart Composer機能で使用するコマンドは,次の範囲で戻り値を返します。

表8-9 Smart Composer機能で使用するコマンドの戻り値

戻り値 意味
0 コマンドの処理が正常終了しました。
1〜63 コマンドの処理で軽微な障害が発生しました。
64〜127 コマンドの処理が異常終了しました。
<この節の構成>
cmx_add_serverref(論理ユーザサーバの追加)(互換用)
cmx_admin_passwd(Management Serverの管理ユーザアカウントの設定)
cmx_build_model(Webシステムの情報モデルの生成)
cmx_build_system(Webシステムの構築)
cmx_change_model(Webシステムの情報モデルの変更)
cmx_define_application(J2EEアプリケーションとWebシステムの関連づけ)(互換用)
cmx_define_resource(リソースとWebシステムの関連づけ)(互換用)
cmx_delete_serverref(論理ユーザサーバの削除)(互換用)
cmx_delete_system(Webシステムの削除)
cmx_deploy_application(J2EEアプリケーションのデプロイ)(互換用)
cmx_deploy_resource(リソースのデプロイ)(互換用)
cmx_export_model(簡易構築定義ファイルの出力)
cmx_list_model(Webシステムの情報モデルの取得)
cmx_list_status(サービスユニット状況の表示)
cmx_register_application(J2EEアプリケーションの登録)(互換用)
cmx_register_resource(リソースの登録)(互換用)
cmx_resume_lb(負荷分散機の設定再開始)
cmx_scaleout_host(Webシステムの情報モデルの変更)
cmx_start_application(J2EEアプリケーションの開始)(互換用)
cmx_start_resource(リソースの開始)(互換用)
cmx_start_target(Webシステムまたはサービスユニットの開始)
cmx_stop_application(J2EEアプリケーションの停止)(互換用)
cmx_stop_resource(リソースの停止)(互換用)
cmx_stop_target(Webシステムまたはサービスユニットの停止)
cmx_test_lb(負荷分散機との接続テスト)
cmx_trans_param(抽象パラメタの展開)
cmx_undefine_application(J2EEアプリケーションとWebシステムの関連づけ解除)(互換用)
cmx_undefine_resource(リソースとWebシステムの関連づけ解除)(互換用)
cmx_undeploy_application(J2EEアプリケーションのアンデプロイ)(互換用)
cmx_undeploy_resource(リソースのアンデプロイ)(互換用)
cmx_unregister_application(J2EEアプリケーションの削除)(互換用)
cmx_unregister_resource(リソースの削除)(互換用)