Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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6.15.2 SFOサーバの起動オプションの設定

SFOサーバでは,Webアプリケーションのグローバルセッション情報の冗長化を開始する前に,グローバルセッション情報を格納するために必要な領域を確保します。このとき確保したメモリは,Webアプリケーションのグローバルセッション情報の冗長化が終了するまで解放されないで,JavaVMのTenured領域に格納されます。

JavaVMでは,Tenured領域の使用状態や,New領域の最大値に対するTenured領域の空き容量などを基に,FullGCを発生させます。SFOサーバでは,FullGCの発生を防ぐために,Webアプリケーションのグローバルセッション情報の冗長化で使用するTenured領域メモリサイズや,SFOサーバが使用するTenured領域のメモリサイズなど,Tenured領域に格納されるオブジェクトのメモリサイズを基に,JavaVMのTenured領域,New領域のサイズをチューニングする必要があります。

JavaVMのTenured領域,New領域のサイズは,簡易構築定義ファイルの論理SFOサーバ(sfo-server)の<configuration>タグ内に,JavaVM起動パラメタで定義します。JavaVM起動パラメタの指定内容を次に示します。

<param-name>タグ
add.jvm.arg

<param-value>タグ
  • -Xmx(設定値)
  • -XX:NewRatio=(設定値)
 
注意
JavaVMの領域をチューニングする場合は,JavaVMのGCログを確認して,SFOサーバの運用でFullGCが発生しないことを確認してください。

Webアプリケーションのグローバルセッション情報の冗長化で使用するTenured領域のメモリサイズ,およびSFOサーバが使用するTenured領域のメモリサイズの見積もり式を次に示します。