Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編
メモリセッションフェイルオーバ機能を使用するためには,次の設定が必要です。
- 前提機能の設定
- HttpSessionオブジェクト数の上限値の指定機能
有効となるHttpSessionオブジェクトの数に上限値を設定する機能です。なお,メモリセッションフェイルオーバ機能を使用する場合は,上限値に,1以上の有効な値を設定する必要があります。HttpSessionオブジェクト数の上限値の設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.7.5 HttpSessionオブジェクト数の上限値の設定」を参照してください。
なお,開発環境でグローバルセッション情報のサイズ見積もり機能を有効にする場合,HttpSessionオブジェクト数の上限値の指定は不要です。グローバルセッション情報のサイズ見積もり機能については,「6.5 グローバルセッション情報のサイズの見積もり」を参照してください。
- セッションIDへのサーバIDの付加機能
HttpSessionのセッションIDに,Webコンテナごとに異なるサーバIDを付加する機能です。セッションIDへのサーバIDの付加については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.7.6 セッションIDおよびCookieへのサーバIDの付加」を参照してください。
- HTTPセッションのスティッキー(Sticky)の設定
メモリセッションフェイルオーバ機能を使用するには,負荷分散機にHTTPセッションのスティッキーを設定する必要があります。
HTTPセッションのスティッキーを設定しない場合,HTTPセッションを保持したリクエストの振り分け先が固定されません。そのため,HTTPセッションを保持したリクエストを受け付けるたびにHTTPセッションの引き継ぎ処理が実施され,性能が劣化するおそれがあります。
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