サブディレクトリ数の管理には,次のコマンドを使用します。
表5-8 サブディレクトリ数の管理で使用するコマンド
コマンド名称 |
分類 |
概要 |
cjcldellog |
Javaアプリケーションのシステムログ出力先サブディレクトリの削除 |
vbjコマンドで起動したJavaアプリケーションのシステムログ出力先サブディレクトリを削除します。 |
- コマンドの格納先
- 次のディレクトリに格納されています。
- Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\client\bin\※
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/client/bin/
- 注※
- Clientを使用している場合は,格納ディレクトリの「<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\」を,「<Application Serverのインストールディレクトリ>\CCL\」と読み替えてください。
以降にコマンドの文法を示します。
●形式
cjcldellog -t <時間>h|<日数>d [-f] <ログ出力先ディレクトリ名称>
[<ログ出力先ディレクトリ名称> ...]
●機能
引数に指定したログ出力先ディレクトリに,指定した日数または時間より前の更新日時のサブディレクトリがあった場合に,削除します。なお,-fを指定しない場合は,起動中のJavaアプリケーションのサブディレクトリは削除しません。
なお,このコマンドは,vbjコマンドで起動したJava環境で実行するコマンドです。
このコマンドは,タスク(Windowsの場合),またはatコマンドやcrontabコマンド(UNIXの場合)を使用して定期的に実行してください。
●引数
- -t <時間>h
- 更新時間が何時間よりも前のサブディレクトリを削除するかを1〜8760の範囲(単位:時間)で指定します。例えば,2を指定した場合,更新時間が2時間前よりも古いサブディレクトリが削除されます。
- -t <日数>d
- 更新日が何日よりも前のサブディレクトリを削除するかを1〜365の範囲(単位:日)で指定します。例えば,2を指定した場合,更新日が2日よりも古いサブディレクトリが削除されます。
- -f
- 指定された日時より古いサブディレクトリすべてを削除対象とします。省略した場合は,client_process_endファイルが存在するサブディレクトリだけが削除対象になります。
- この引数を使用すると,Javaアプリケーション起動中のサブディレクトリも削除対象としてしまうおそれがあるため,すべてのJavaアプリケーションが終了していることを確認してからコマンドを実行してください。
- <ログ出力先ディレクトリ名称>
- 削除対象にするサブディレクトリの上位ディレクトリである,ログ出力先ディレクトリを,フルパス名で指定します。ログ出力先ディレクトリを複数指定するときは,空白で区切ってください。また,複数のログ出力先ディレクトリを指定した場合,最後のディレクトリだけにワイルドカード(*)を指定できます。
- なお,Windowsの場合,空白を含むパスを指定するときは,パス全体を""で囲む必要があります。
- 指定できるパスの例を次に示します。
"C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\client\logs\ejb"
C:\work\logs\ejb*
C:\work\logs\ejb*log
C:\work\logs\*log
/work/logs/ejb*
/work/logs/ejb*log
/work/logs/*log
●戻り値
- 0:
- 正常終了しました。
- 1:
- 異常終了しました。
●入力例
- 7日より前の更新日時のサブディレクトリをすべて削除する場合
cjcldellog -t 7d -f c:\work\logs
cjcldellog -t 7d -f /work/logs
- 12時間より前の更新日時のサブディレクトリでclient_process_endファイルが存在するサブディレクトリを削除する場合
cjcldellog -t 12h c:\work\logs
cjcldellog -t 12h /work/logs
- 複数のディレクトリ下にある12時間より前の更新日時のサブディレクトリで,client_process_endファイルが存在するサブディレクトリを削除する場合
cjcldellog -t 12h c:\work\logs\ejb1 c:\work\logs\ejb2 c:\work\logs\ejb3
cjcldellog -t 12h /work/logs/ejb1 /work/logs/ejb2 /work/logs/ejb3
- “ejb”で始まるディレクトリにある12時間より前の更新日時のサブディレクトリで,client_process_endファイルが存在するサブディレクトリを削除する場合
cjcldellog -t 12h c:\work\logs\ejb*
cjcldellog -t 12h /work/logs/ejb*
●注意事項
- ログ出力サブディレクトリ配下にユーザがディレクトリを作成した場合,このコマンドではサブディレクトリ下のログファイルは削除しますが,ユーザ作成ディレクトリは削除しません。この場合,サブディレクトリとユーザ作成ディレクトリが削除されないで残ります。
- このコマンドでは作成後1時間以上経過していないログは削除できません。
- サブディレクトリ共有モードで動作しているアプリケーションが使用しているサブディレクトリを削除しないでください。削除した場合,以降のログ出力が正しく行われなくなることがあります。
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